ばやしの勉強部屋

26歳男性の勉強全般に関する日記。英語系が多めです。

英検1級2次試験(2021年度第3回) 各項目別の分析

先日ご報告いたしました通り、英検1級に正式に合格致しました。

前回予告した通り、2次試験における各項目の分析をしていきます。

 

前置き

合格証が自宅に到着

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3月18日(金)、ポストの中を確認したところ、大型の封筒が入っていました。

(合格証を折り曲げずに入れるため、大判になっています。不合格の場合折り畳み済みの成績票のみが届くので、小サイズのちょっと寂しい封筒になります。)

 

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早速開封して確認したところ、合格証が入っていました。

現物を見て初めて、本当に合格したのだと実感できました。

「実は不合格でしたドッキリ」などといった企画ではなく、安心しました。

 

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また、中学生の頃より、5級から1段階ずつステップアップしていったため、「全級の合格証を保有する者」というある意味でレアな称号(?)を手に入れましたw

 

本題

各項目別の分析

前置きはさておき。タイトルの通り、各項目別の分析をしていきましょう。

「このレベルであればこの点数が付く」という参考値をお伝えすることで、今後英検1級2次試験を受験される方のお役に少しでも立てれば幸いです。

受験当日のスピーチトピック・質疑応答の内容については、以下の記事をご参照ください。

bayashi-studyroom.hatenablog.com

 

0. 採点項目

英検1級2次試験の場合、以下4項目別に10点満点ずつ点数が付けられます。

1. Short Speech(2分間スピーチ)

2. Interaction(質疑応答)

3. Grammar and Vocabulary(文法・語彙)

4. Pronunciation(発音・イントネーション)

 

2人の面接官が各項目で5段階評価(1・2・3・4・5のいずれか)を付け、それらを合算した値が点数になります。つまり、最低点2点・最高点10点ということになりますね。

合格ラインは回によって変動するのですが、4項目合計で26~28点が相場のようです。すなわち、全項目で7点以上獲得できればほぼ合格ということになります。

 

それでは、項目別に考察をしていきたいと思います。

 

1. Short Speech(2分間スピーチ)

結果:8/10(前回:6/10)

 

この結果が一番驚きでした。あのガバガバスピーチで8点も貰えるのかと。

 

如何せん初見テーマでしたので、話がうまくまとまらず脱線したうえ、すぐに思いつくような稚拙な内容しか喋れていませんでした。また、質疑応答にて、スピーチの内容に関する「深掘り質問」や「反論」が一切飛んでこなかったため、内容が伝わっていなかったのかな?と少し不安になっていました。

 

しかし、蓋を開けてみると、両方の面接官が5段階評価で4を付けてくださったということになります。

理由をより分かりやすくするための具体例(学生さんに担当して頂いた業務内容・インターン生への待遇等)・英語の不正確さを補うためのジェスチャーを積極的に盛り込むなど、内容が的確に伝えられるように努めたため、「ある程度説得力がある」と判断して頂けたということでしょうか。

 

2. Interaction(質疑応答)

結果:8/10(前回:6/10)

 

これは割と予想通りの結果でした。

 

前回の試験では、面接官の質問が4問中2問理解できず、トンチンカンな内容を回答して唖然とされる(途中露骨に首を傾げられる・明らかに不愉快そうな表情をしている)という恥ずかしい出来だったのですが、その時でさえ6点が付きました。

今回の面接官の反応・コメント等から判断するに、前回よりは会話のキャッチボールが成立している感覚があったので、確実に点数は向上していると踏んでいました。

 

強いて言うならば、具体例に自身の周囲での経験しか盛り込んでいなかったため、「客観性に欠ける」と判断された可能性はあると心配していました。しかし、(少なくとも英検1級2次試験では)全く問題なかったようですね。

(おそらく、理由そのものに自分の主観のみを入れるのがダメであって、理由を深掘りする際に自身の経験を交えて話すのは問題ない、ということでしょうか。ご存じの方がいらっしゃればご教示頂けますと幸いです。)

 

3. Grammar and Vocabulary(文法・語彙)

結果:7/10(前回:7/10)

 

前回と変わらずですね。

Interaction(質疑応答)と同様、これも予想圏内だったかなと。

 

事前情報として、「中学レベル+αの単語・文法を使用するだけでも、ミスや不自然さが無ければ8点程度が付く」と聞いておりました。

試験本番で使用した比較的難易度の高い語彙は、”undermine” “prospective employee” “managerial position” のみで、他は高校の基礎レベル以下の水準のものしか使っていません。

また、文法ミスは気付くだけで数回出しておりますし、こちらのほうが適切な語彙だったのでは?と後悔する部分もありました。そのため、片方の面接官は減点方式で5段階中3の評価を付けたのだと思います。

今後英会話の練習の際に、録音した自身の音声を聞き直して、頻繁に間違える文法事項が何であるかについて、より深く自己分析していく必要がありそうです。

また、自然な単語同士の組み合わせ(コロケーション)についても、少しずつ知識として蓄えていくつもりです。

 

4. Pronunciation(発音・イントネーション)

結果:7/10(前回:7/10)

 

これまた、前回と同じ結果になりました。

 

前回と比較すれば、フィラー(Ummm…などの、会話の穴埋めのために発される声)が少なく、淀みなく流暢に話せていたつもりだったので、出来れば8点が付いていて欲しい項目でした。

しかし今振り返れば、どの音節を強調すべきか間違えたことがあったり、日本語同様に棒読みになっていたりしたように思います(普段日本語で話すとき、抑揚が比較的少ないほうなので、それを引きずっていた説・・・)。

また、声量を大きくすればするほど、いわゆる「カタカナ英語」に近づきやすい癖があるため、それが面接本番でも無意識に出たのだと思います。

 

英語を第2言語として話す日本人として、ある程度「日本語訛り」は残しつつ、今後はイントネーション・単語同士の自然なつながり(リエゾン)を意識していきたいと思います。

 

おわりに

今回合格水準以上の点数を頂くことができましたが、ご説明の通り、課題点は山積みなのが現状です。英会話や英作文の練習を重ねつつ、少しずつでも改善していく所存です。

 

次回以降は、1次試験~2次試験合格までの「試行錯誤の過程」を時系列順にご説明していく予定です。

何度かに分けて執筆していきますので、お時間を頂くことになるかとは思いますが、ご承知おき頂けますと幸いです。

 

おまけ

3度目の2次試験対策をするにあたって、特に参考にさせていただいたYouTubeチャンネルをご紹介いたします。

 

1. 英語ファイル/eigophile

www.youtube.com

英語講師として活躍されている一ノ瀬先生が運営するチャンネルです。

一ノ瀬先生は、毎度英検1級を受験されており、昨年に1次試験・2次試験を両方とも満点で合格された「神」のような先生です。

英検受験にあたって有益な情報(例:どのような回答をすれば何点が付くのか?の検証結果・具体例に関するアドバイス等)を提供して頂いております。

また、先生の英語学習に関する熱意と、動画から滲み出る穏やかさが、私の英語学習のモチベーションを爆上げしてくださっています。

英検1級を受験される方には必見のチャンネルです!

 

www.youtube.com

↑ こちらの動画に、合格のご報告をコメント上でさせて頂いたところ、早速返事を頂いてしまいました。すべての結果報告に対して丁寧にお返事をされていることから、先生の誠実なお人柄を垣間見ることができます。

 

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www.youtube.com

↑ また、面接直前にはこちらの動画を見て、緊張を紛らわせていましたw

 

 

2. オーパス英語学院

www.youtube.com

こちらも、英語講師として活躍されているファーマン先生が運営されるチャンネルです。

2次試験対策動画がメインになりますが、主に各分野について押さえておくべきポイント・便利な単語に関する情報を提供されております。非常に豊富な知識をお持ちで、かなり質の高い動画をアップされています。スピーチの具体例に困った際に、考え方等について参考にさせて頂いておりました。

 

www.youtube.com

↑ 動画の例(遺伝子組み換え食品編)

 

それ以外の動画においては、例えば不合格となる原因をご説明頂くなど、点数を向上させるために必要な事項を的確にアドバイスくださります。

一見すると少し厳格そうに見える先生ですが、動画に時々挟まれる関西弁でのジョークにフフッと笑ってしまう自分がいますw