ばやしの勉強部屋

26歳男性の勉強全般に関する日記。英語系が多めです。

英検1級 合格までの道のり編 1.Reading編(1次試験)

昨日遅れ馳せながら、「テンプレートが初期設定のままで、自己紹介なども書いていない」という、非常に殺風景だった当ブログを少し改装しました。

(2次試験対策用の原稿を書くことで精一杯で、これらの作業が後回しになっていました。)

また、英語学習に関係のあると思われる執筆者様について、読者登録をさせて頂きました。

それに応じて私のブログをご購読頂いた皆様・記事にスターを付けて頂いた方々には、心より御礼申し上げます。ありがとうございます!

 

さて、今回も「英検1級 合格までの道のり編」を綴っていきましょう。当記事は、Reading編になります。

 

 

■英検1級 合格までの道のり編 目次

※執筆済みの記事につきましては、今後章を緑色に変更し、文字上をクリック頂ければアクセスできるよう仕様に変更致します。

(4/13追記)後半の2次試験編につきまして、目次構成を変更致しました。

(5/1追記)「7. あとがき」を追加しました。

 

0. まえがき

1. Reading編(1次試験) ←当記事

2. Listening編(1次試験)

3. Writing編(1次試験)

4-1. Speaking編(2次試験) 1回戦・準備編

4-2. Speaking編(2次試験) 1回戦・本番編

5-1. Speaking編(2次試験) 2回戦・準備編

5-2. Speaking編(2次試験) 2回戦・本番編

6. Speaking編(2次試験) 3回戦

7. あとがき

 

 

Reading 全体の構成

今回のReading編では、以下の構成で学習の過程をお送りしてまいります。

Ⅰ. 試験の特徴把握

Ⅱ. 学習計画

Ⅲ. 語彙力強化

Ⅳ. 長文対策

Ⅴ. 過去問6回分を解いた結果(Reading)

Ⅵ. 1次試験本番の結果(Reading)

Ⅶ. 対策してよかったこと(成功点)・もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

おまけ. 試験にあたって励みになっていた楽曲シリーズ

 

 

. 試験の特徴把握

どのような資格試験においても当てはまることだと思いますが、学習前に戦略を立てるにあたって、試験の特徴把握が重要だと考えました。

そこでまずは、私が把握した試験の特徴を簡単にご説明いたします。

 

○英検1Readingの試験形式&特徴

英検1級Readingは、3種類の大問に分かれています。カッコ内は、配点を示します。

大問1. 語彙・熟語問題(25 / 41点)

大問2. 長文問題:空所補充(6 / 41点)

大問3. 長文問題:内容一致選択(10 / 41点)

 

語彙・熟語問題が半分以上を占める、というのが大きな特徴ですね。

 

詳細を確認されたい方は、↓過去問のリンクをご覧ください。

www.eiken.or.jp

 

○問題を見た時の感想

各大問について、初めて問題を見た時に私が抱いた率直な感想はこちら。

 

大問1:選択肢の語彙むずすぎ!!ほとんどわかんない!!ヤヴァイ!!(小並感)

大問2・3:準1級よりも構文が結構複雑で、一文が長くなってる。得意分野は比較的読みやすいけれど、苦手な分野の内容だったら、全然内容が頭に入ってけえへん・・・ただ、選択肢は凄く素直だな~。ということは、時間内に確実に文章の意味を取れれば、高得点狙えるかも?

 

 

. 学習計画

繰り返しになって恐縮ですが、英検1級Readingの大きな特徴は、語彙・熟語問題の難易度が非常に高く、かつ配点が高い、ということになります。

また、長文問題に関しても、語彙・熟語問題ほどではないにせよ、対策開始前の私にとっては少し手強く感じました。

 

これらの情報を踏まえ、主に以下2点に焦点を当てて試験対策をすることに決めました。

①語彙力の強化(Ⅲにて後述) ←特に時間を割いて対策しました

②長文対策(Ⅳにて後述)

 

 

. 語彙力強化

○おそらく「一番時間を割いた項目」

語彙力の強化については、1次試験対策の中で一番時間を割いた項目といっても過言ではないのではないでしょうか。

というのも、英検1級の語彙問題では、難関大学の入試問題・英検準1級・TOEICで要求される語彙レベルから遥かに逸脱したものが出題されます。

合格のために要求される語彙力の目安としては、約10,000~15,000語程度と言われています。

配点も非常に高いので、長い時間を掛けてじっくり覚えていきました。

www.ei-navi.jp

 

○対策に使用した参考書

英検1級によく出題される語彙が非常によくまとまった単語帳がありますので、そちらを使用しました。この1冊に絞って、何回も繰り返して単語を暗記していきました。

著書名は、『でる順パス単 英検1級』(旺文社)

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(パス単は昨年改訂されたようで、現在販売されているものは、2019年に購入した上の写真とは表紙・中身が異なるようです。ただ、英検1級対策に向けては非常に優秀な単語帳であることに変わりはないでしょう。)

 

○具体的な対策内容

まずは、準1級レベルの単語に漏れが無いか、先ほどお示ししたパス単の準1級版を復習して確認しました。

上記レベルの単語をほぼマスターできたと確認できてから、パス単1級を何周も繰り返して暗記していきました。

 

○暗記の際に意識していたこと

効率的に単語を暗記するために意識していたことがありますので、併せて共有致します。

一言で表せば、「完璧を目指す前にまず終わらせろ(Facebookの創業者ザッカーバーグ氏の名言)」です。

 

いかんせん単語のレベルが非常に高いので、スペル・意味を完璧に覚えようとすると、途中で嫌になって挫折してしまうことが最大の懸念事項でした。

また、英検1級の語彙問題においては、択一式である上に、正解以外の3個の選択肢は明らかに文意に合わない(=引っかけ問題が非常に少ない)ということも把握していました。

 

そのため、「速いペースで、可能な限りたくさん回転させる。スペルや意味は完璧に覚えない」ことを心掛けました。

言い換えると、「次単語帳を見た時に、忘れている単語があってもOK。単語帳を回していく回数を重ねるにつれて、意味の分からない単語の割合を徐々に減らしていけばよい。」と、むしろリラックスした気持ちで取り組んでいました(当然、時に焦ることはありましたが・・・)。

 

なお、このような単語の覚え方は、有名英語系YouTuberの一人であるAtsuさんの動画を参考に、昔(おそらく高校生の頃?)学んだものです。

www.youtube.com

 

(参考)1次試験前日の管理人の語彙レベル

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試験前日、“Test Your Vocabulary”と呼ばれる有名なテストサイトにて、どれだけの語彙レベルであるかチェックしたのですが、ギリギリながら1級の合格目安である約10,000~15,000語には収まっていたようです。

testyourvocab.com

ちなみに、試験の約1週間前の地点で、パス単に掲載されている約97%の単語・熟語について見た瞬間に意味が連想できる状態になっていました。

 

 

. 長文対策

○対策に使用した参考書

語彙問題に時間を割きたかった・長文問題については大問1と比較して初見でも解きやすいと踏んでいたため、行った対策は「過去問6回分を解き、復習する」のみでした。

過去問6回分を解く際に使用した著書名は、『2021年度版 英検1級過去6回全問題集』(旺文社)です。

 

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○問題を解く際に意識したこと

問題の解き方は、大問2・3別に分けて変えていました。

 

大問2については、1段落読み進める→カッコの中に入る内容を日本語である程度推測する(難しい場合は、ポジティブorネガティブな内容の2択でもOK)→選択肢に目を通し、最も推測に近いものを選ぶ、といった流れで解きました。

 

大問3については、いわゆる「段落の要約問題(段落別に、一定水準以上の解像度で文章が理解できているか?が問われるもの)」になります。したがって、「先に問題文に目を通す→1段落読み進める→答えを選択する」を10問通して繰り返す形で解いていきました。

 

○復習の際に意識していたこと(大問23共通)

過去問による演習と同様に大切になるのが、間違えた問題の復習になります。

試験問題を最初に見た際の感想で少し触れましたが、英検1級の長文問題の特徴としては、「選択肢は非常に素直」であることだと思います。つまり、長文問題で間違えた場合には、文章を正しく解釈できていない、と認識するようにしていました。

 

正しく解釈できる文章を増やしていくためには、復習の段階で「間違えた問題の段落を精読し、自分の力で和訳する(難しい場合は、解説内の和訳を参考にする)→なぜ間違えた解釈をしたのか原因を分析し、ノートに記録して蓄積する」ことを心掛けました。

 

 

. 過去問6回分を解いた結果(Reading)

試験の約1カ月前から、1次試験で問われるReading・Writing・Listeningの3分野をぶっ通しで、過去問6回分を解き始ました。

 

今回の記事では、大問別にReadingを解いた際の得点率をお示し致します。参考までにどうぞ。

(スマホの方は見にくいかもしれません。すみません・・・)

 

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読みやすい内容であれば正解数が多く、読みにくい内容であればその逆ですね(当然)。

 

 

. 1次試験本番の結果(Reading)

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私が受験した2021年度第1回の1次試験(Reading)は、幸いにも比較的易しめだったため、過去問6回分よりも高い得点率(自己最高記録)を叩き出すことができました。

 

語彙問題については選択に困るものは比較的少なく、長文問題では苦手だった国際政治系・世界史系の内容が1つしか出題されず、ストーリーの展開が非常に分かりやすかったように思います。

 

 

. 対策してよかったこと(成功点)・もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

○対策してよかったこと(成功点)

何よりも、「語彙力の強化を早い段階から始め、一番時間を割いたこと」だと思っています。配点が大きく、かつ一番正答率が低いと言われる大問1で8割以上を獲得できたことがかなり有利にはたらいたと考えます。

 

○もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

Readingにおいては本番で比較的成功を収めることができましたが、欲を言えばこうしておくべきだった・・・と後悔する事項は多々あります。

大きく分けて2点になります。

 

. 速読をもっと意識すべきだった

過去問6回を解いた際・試験本番においても、時間に余裕は全くなく、ギリギリ終了という有様でした。

そのため、Writingの問題が難しい場合や、苦手な長文が出題された際には、焦りが生じて「比較的正答率が高い」と言われている長文問題で取りこぼしてしまった経験が多々ありました。

そもそも学生時代に読書習慣があまりなかったので、日本語においても文章を読むのが非常にスローペースなのが悩みなんですね。。具体的な対策目標(?)は今後追って記述していきたいと思いますが、文章を素早く理解できるように努めていきたいものです。

 

. 単語帳の読み込み具合が中途半端

先述の通り、試験本番1週間前の段階で、パス単の制覇率は約97%と比較的高いという状況でした。とは言いつつも、英検1級という試験に特化した覚え方をしていたため、単語の正しい使い方の理解には到底及んでいないのが現状です。今の私のレベルを考慮すると相当先の目標にはなるかと思いますが、アウトプットの際にパス単1級で学習した単語を積極的に使っていきたいです。

 

 

次回予告

次回は、Listening対策の過程について、今回同様にじっくりとお送りしていきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願い致します。

 

 

おまけ. 学習の際に励みになっていた楽曲シリーズ

好きなことを楽しんで学習しているといえ、プレッシャーや自身の出来の悪さに落ち込むこともよくありますよね。

その際に、私はよく音楽を聴くことで気分を転換するように工夫しています。

 

次回以降も、英検1級対策期間中によく聴いていて励みになった楽曲を、記事の最後にご紹介したいと思います。

 

1曲目は、ELLEGARDEN『風の日』

www.youtube.com

2002年リリースの曲とのこと。(良い意味で)20年前の曲には聞こえないですね。

 

特にサビの、

”雨の日には濡れて 晴れた日には乾いて 寒い日には震えてるのは当たり前だろ 次の日には忘れて 風の日には飛ぼうとしてみる そんなもんさ”

の部分によって、「落ち込む日があっても、また気分が上がる日が来る」と信じることができました。

 

また、ボーカル細美さんの英語の発音は非常に綺麗で、一学習者として尊敬してしまいます。