英検1級 合格までの道のり編 5-1. Speaking編(2次試験) 2回戦・準備編
前置き
私がよく視聴しているYouTubeチャンネルの一つであるQuizKnock(東大発の知識集団)のメンバー山本さんが、漢検1級を取得されたそうです。本当におめでとうございます!!
漢検1級合格しました!
— 山本 祥彰 (@quiz_yamamoto) 2022年4月23日
長年の夢がひとつ叶いました!
一緒に戦った皆さん、ありがとうございました! これからも僕にできることを少しずつ続けていきます pic.twitter.com/2WeMbFNM2E
動画からも嬉しさがにじみ出ており、私が英検1級合格の通知をネット上で見た瞬間の喜びを思い出しました。笑
動画出演や企画等の多忙な日々を過ごしながら、メンバーの皆様全員がひたむきに努力するお姿は、私の勉学へのモチベーションアップに多大に貢献しております。
また、山本さんは私と同じ96年度生まれであるため、同い年としても非常に尊敬しています。
本題
今回は、英検1級Speaking編 2回戦・準備編になります。
1回戦で惨敗した際の反省点を踏まえ、リベンジ戦においてどのような改善・対策を施したのか、お送りしてまいります。
■英検1級 合格までの道のり編 目次
※執筆済みの記事につきましては、今後章を緑色に変更し、文字上をクリック頂ければアクセスできるよう仕様に致します。
(5/1追記)「7. あとがき」を追加しました。
5-1. Speaking編(2次試験) 2回戦・準備編 ←当記事
Speaking・2回戦準備編 全体の構成
今回は、以下の構成でお送りしてまいります。
Ⅰ. 1回戦の反省点を踏まえて改善した点
Ⅱ. Ⅰに加えて実施した対策
Ⅱ-①. スピーチに対する反論対策
Ⅱ-②. 英検1級に特化したオンライン英会話の受講
おまけ. 試験にあたって励みになっていた楽曲シリーズ
Ⅰ. 1回戦の反省点を踏まえて改善した点
2次試験を実際に初めて受験して点数を受け取った後、自身に何が足りなかった分析した結果、主に以下2点であることが分かりました。
①淀みなく2分程度話せる話題の幅が狭い
②そもそも正しい英語を話せていない(「カタコト」の度合いが甚だしい)
これらに対して、限られた時間の中でどのように改善を施そうと考えたか、思考過程を以下にお示し致します。
①への対策
ⅰ. 2次試験用参考書の見直し
1回戦の段階では、2次試験用の参考書を新たに買い足し、話せる範囲を広げようと努めたものの、時間が足りずに(私の責任ですが・・・)消化不良のまま終わっていました。
そこで、この参考書(著書名:『英検1級 面接大特訓』(Jリサーチ出版))に書かれている内容を再度じっくりおさらいすることにしました。
ⅱ. 対応可能なスピーチトピックの幅を広げるためには?
この参考書内には、16種類の想定スピーチトピックに対する原稿の他、想定質問・解答例も合わせて収録されております。
ここで疑問に思ったのですが、「想定質問として掲載されているものが、スピーチトピックとして過去に使われていたりしないか?」ということです。
そこで過去問を調査したところ、ほとんどの想定質問が、過去問と重複していることが判明しました。
英検1級2次試験では、過去問が使い回される場合も多々あると聞いておりました。そのため、想定質問に対する2分間スピーチ用の原稿も予め用意することに決めました。
ⅲ. 英作文用の参考書を再度復習(ⅱ.と関連)
英作文の過去問・2次試験の過去問を照合した結果、類似性が非常に高いことが分かりました。
1次試験終了時では、完全に消化しきれた!と自信を持って言えなかった英作文用の参考書(著書名:『英検1級 最短合格! 英作文問題完全制覇』(ジャパンタイムズ))に基づいてスピーチ原稿を作成することで、さらに2分間話せるテーマの幅が広がるのではないか?と考えました。
ⅰ~ⅲの対策を施すことで、約100テーマに対するスピーチ原稿ができあがることが判明しました。
100テーマも準備しておけば、何かしらは本番に出題されるテーマにかするだろう!との思いのもと、原稿を準備しては「暗記」していくことにしました。
(参考)2次試験の過去問に関する情報は、以下のWEBサイトに掲載されています。
②への対策
スピーチ原稿準備にあたって、当時の私にとって意識したいことがありました。
それは、「正しい英語表現を用いて文章を作成する」ということです。
1回戦において、Grammar and Vocabulary(文法・語彙)の項目で10点中5点と、合格水準を大きく下回る点数を付けられてしまいました。文法・語彙の項目と、「スピーチ」「質疑応答」の項目は相当強く相関していると思われるため、「ある程度正確性のある表現を用いて話さなければ、全体の点数が大きく下がり、合格点を取ることは非常に難しい」と考えました。
そこで、2回戦の準備においては、参考書に書かれた文章・英語講師の方が執筆されたブログ等を参考にし、極力我流で原稿を作らないことにしました(「正しい表現をインプットして、適切なアウトプットのための基礎作りをする」というイメージです)。
Ⅱ. Ⅰに加えて実施した対策
Ⅰ.でご説明した対策に加え、新たに行った対策が、主に2種類ございます。
Ⅱ-①. スピーチに対する反論対策
準1級までの2次試験では、予め質問が用意されており、それに対して回答する形になります。しかし1級の場合、面接官が敢えてスピーチの内容に反対する意見を質疑応答で投げかけ、「受験者がスピーチと矛盾しない意見を臨機応変に発言できるかどうか」試される場面が多々あります(「面接官からの質問が、すべてスピーチに対する反論だった」という受験者の方も中にはいらっしゃるとのことです・・・怖すぎ・・・)。準1級までと比較して、「ディベート」に近い要素がより強く入っているということになりますね。
そこで、反対意見に対してどのように答えるべきかも合わせて考えました。
準備したスピーチに対する想定質問集を自作し、それに対する回答を考え、ノートに記入して口から言えるように訓練しました。
また、Writing同様、助っ人の力(英語ディベートに強い友人たちの意見)を借りることにしました。想定Q&A集の中で自信が無いものをピックアップして、修正すべき点があるかどうか見てもらいました。
(その節は本当に助かりました・・・ありがとう。)
(参考)
面接官からの反論が飛んできたとき、それに「真っ向から対抗し、論破しようとする」ということはむしろ逆効果となり、「自身の立場を崩さずサラッと捌く」※程度が適切であるらしいです。
※「自身の立場を崩さずサラッと捌く」とは?
例えば、”人工知能が今後社会を良い方向に変えるか?”というトピックを選び、賛成の立場を取ってスピーチをした場合、「人工知能が軍事転用される、といった懸念も聞かれるが、どう思う?」などの反論質問が想定されます。
これに対して、「確かにそのような意見も聞かれるかもしれません(一旦譲歩)。しかし、人工知能に関する研究者が軍事的な関わりを持っていないものであるかどうかチェックすることで、ご指摘の懸念は払拭できる可能性が高いでしょう。また、人工知能が人間を実際に大量殺害するようにプログラムされるには、何十年もの時間がかかるため、その間に対策を考えることが出来るでしょう(本当かどうかは分かりませんw)」といった返しが適切と考えられます。
Ⅱ-②. 英検1級に特化したオンライン英会話の受講
ここまでお示しした準備については、実際の英会話を交えたものでなく、基本的には「机の上で黙々と作業することで完結する」ものになります。
しかし、2次試験では「実際に話す」ことが求められるため、模擬試験形式で実際の試験形式を体験しておき、必要に応じてアドバイスを頂く機会が必要と考えました。
そこで、オンライン英会話サービス「バリューイングリッシュ」の"英検®1級2次対策コース【5回】"を受講しました。
英検1級2次試験について熟知した先生による、30分×5回のレッスンを受講することができ、最安値5,980円(2022年4月現在)なり。コスパはかなり良いと考えます。
5回のレッスンを通して、6回分模擬試験をして頂いたのですが、うち3回で「確実に合格ライン以上取れている」と言って頂きました。
余談:2回戦準備で使ったノートを掘り起こしてみた
2回戦の準備期間中(2021年7~11月)に使用していたノートを、書棚から掘り起こしてみました。1回戦の準備と比べれば、泥臭く量をこなすことはできたかと思っています。
次回予告
次回はSpeaking2回戦・本番編になります。
過去に執筆した備忘録のような形式でお送りしてまいります。
bayashi-studyroom.hatenablog.com
↑ 1回戦の備忘録
bayashi-studyroom.hatenablog.com
↑ 3回戦の備忘録
正直を申しますと、2回戦では試験終了直後の手応えが最悪だったため、落ち込みのあまりメモを取れていませんでした(手応え同様、結果も不合格です)。
思い出すことが可能な範囲での記述となりますことを、ご承知おき頂けますと幸いです。申し訳ありません・・・
備忘録の最後には、今回お示しした対策から改善すべきと思った点を簡潔に記述する予定です。
よろしくお願い致します。
おまけ. 試験にあたって励みになっていた楽曲シリーズ
引き続き、英検1級対策期間中に励みになっていた楽曲をご紹介いたします。
6曲目は、flumpool『フレイム』
マイナビ2011就活応援ソングとのことです。
高校受験前(2011~12年)に頻繁に聴いていたので、丁度同時期ですね。就活の際にも聴いていました。
特に、1番Bメロ”走った分だけ 磨いた分だけすべて報われるわけじゃない それでも時々見える希望(ひかり)に心奪われて また立ちあがって歩き出す”の部分が好きです。
挫折を経験したとしても、微かに見える希望を見つけ出して立ち直ろう!と少しでも思えるような原動力になっています。