英検1級 合格までの道のり編 6. Speaking編(2次試験) 3回戦・準備編
前置き
随分前の話になるのですが、英検協会へ「英検CSEスコア証明書」の発行を申請してみました(上:1級・下:準1級)。
4技能それぞれにおいて、どれだけのCSEスコアを取得したかを示す公式な書類になるようです。
この証明書の主な利用目的は、進学・教員採用試験等のようです。つまり、私の場合おそらく使い道は無いかと思いますが、記念に保存しておくことに致します。
○各項目の3年間でのCSEスコアの変化
約3年前に準1級を取得してから、1級合格地点までの間に各項目のCSEがどのように変化したか見てみました。
・Reading:655→709(+54)
・Listening:638→661(+23)
・Writing:633→659(+26)
・Speaking:544→625(+81)
最も苦戦したSpeakingの伸びが4項目の中で最大ですので、努力が報われた実感を得ることが出来ています。笑
本題
■英検1級 合格までの道のり編 目次
「英検1級 合格までの道のり編」については、当記事を最後とする予定でおりましたが、合格前後の変化・今後の語学学習の目標等について「あとがき」とのタイトルを付けて追加でお送りしたいと思います。後日執筆予定ですので、今しばらくお待ちください。
※執筆済みの記事につきましては、今後章を緑色に変更し、文字上をクリック頂ければアクセスできるよう仕様に致します。
6. Speaking編(2次試験) 3回戦・準備編 ←当記事
Speaking・3回戦準備編 全体の構成
今回は、以下の構成でお送りしてまいります。
Ⅰ. 2回戦の反省点
Ⅱ. Ⅰを踏まえて実施したこと
Ⅱ-①. スピーチ原稿の自作
Ⅱ-②. 5分間ディスカッション
Ⅱ-③. 模擬試験の受験
Ⅲ. 3回戦の結果
おまけ. 試験にあたって励みになっていた楽曲シリーズ
Ⅰ. 2回戦の反省点
2回戦の成績を受け取り、合格のために不足している部分が何であるのかを再度分析しました。
その結果、主に以下2点であることが分かりました。
ⅰ. 思考力・背景知識
2回戦のスピーチにおいては、暗記してきた原稿をほぼそのまま読み上げただけ・Q&Aについては会話が全然成立しない(日本語でも何を話すのが適切なのかが分からない)という状況でした。
その結果として、「文法・語彙」「発音」の項目では合格安全圏の7点が付いていたのに対し、「スピーチ」「Q&A」では6点と心許ない点数が付いていました。
それに加え、出題のされ方を再度分析したところ、「類似の問題が繰り返し出題されることはあっても、全く同一となる可能性は非常に低い(少しずつひねって出題してくることが多い)」ことが判明いたしました。
これらを踏まえると、面接官に発信すべき内容を、短時間で構築する力の強化が不可欠であると考えました。
ⅱ. 英会話力(会話慣れ)
2回戦の準備段階で、模擬試験形式のオンライン英会話レッスンを30分×5回受講したのですが、すべての回において過緊張になっていたことを思い出しました。
また、これまで英会話教室に通った・オンライン英会話を受講した経験はほとんどありませんでした。
このことから、英語のみで一定時間以上話し切る訓練が圧倒的に不足していると痛感しました。場数をこなし、本番において少しでも堂々とコミュニケーションが取れるよう努めるべきだと考えたものです。
Ⅱ. Ⅰを踏まえて実施したこと
向上させるべき点について分析できたところで、3回戦の準備にあたって具体的に実施したことをお示し致します。
Ⅱ-①. スピーチ原稿の自作
思考力の向上・背景知識の蓄積のためには、スピーチ用の原稿を「自作」することが必要であると考えました。
(「骨子だけ準備すればよい」との意見も散見されますが、私の場合話すことそのものに不慣れであったため、「急がば回れ」の発想のもと原稿ごと作ってみることにしました)
○なぜ「自作」?
2回戦の対策は、「文法・語彙」の項目の点数を向上させる(=正しい表現を用いてアウトプットができるようになる)ために、「他人の書いた文章を真似て、我流で原稿を作ることは極力避ける」ことを意識していました。これによって、2回戦で「文法・語彙」の項目が1回戦の5点→7点(合格安全圏)に向上しました。また、他人の文章を丸暗記するよりも、自身で作成した文章のほうが頭に残りやすく、面接本番において淀みなく話せる確率を上げることが出来ると考えました。
そのため、3回戦の対策では、他人の文章をあまり真似ずに原稿を自作するほうが良いと判断しました。
○スピーチ原稿自作にあたっての前提条件
以下を前提条件に、スピーチ原稿の自作をしていきました。
・自作するスピーチテーマは「自身が参照している参考書に掲載されているものとは異なる」かつ「過去に実際の試験で出題されたことがある」ものとする
・参考書の丸写しは極力避け、自身が持っている実力で解答を作る
・全体の構成は「序論(intro)→理由・具体例①(body1)→理由・具体例②(body2)→結論(conclusion)」
・文量は全体で150~180語程度
・なるべくシンプルな語彙・表現を使う
作成した原稿につきましては、当ブログ開設とほぼ同時期(今年1月24日)からコツコツと掲載しておりました。
(最終的には、合格発表前日までに丁度100テーマ分書き上げることが出来ました)
私が実際に執筆した文章はコチラ↓
bayashi-studyroom.hatenablog.com
Ⅱ-②. 5分間ディスカッション
これは、思考力および英会話力の向上のために行いました。
○「5分間ディスカッション」とは?
オンライン英会話サービスNativeCampの教材の一つです。
レッスンの中で、100題用意されているお題の中か好きなものを選び、講師の方とディスカッションを行う形式になります。テーマを申告すると、それに合わせて講師が質問を投げかけてくださるので、それに対して英語で回答します。
100種類のテーマについては、以下よりご確認いただけます。
この中には、英検1級2次試験に頻発のテーマも多く含まれております。
(例)Technology, Economy, Environment and Pollution, Business, World Peace…等
2分間スピーチ後のQ&Aの力を向上させるのに役立ったと実感しております。
(参考)
3回戦準備段階での「5分間ディスカッション」の受講時間計:10時間24分
※「5分間ディスカッション」をどのように活用したか、より詳細な内容は後日執筆することを検討しております。今回は概要だけにとどめさせて頂けますと幸いです。
Ⅱ-③. 模擬試験の受験
前述の通り、2回戦の準備段階では、模擬試験を30分×5回受講したのみでした。
○バリューイングリッシュ
そこで2回戦と同様、再びバリューイングリッシュを利用し、模擬試験に30分×5回分トライ。
受講後に、あることを思いました。
「スピーチで何を言いたかったのか先生に質問されても、英語限定だと上手に伝えられず、気まずいやり取りが頻発したな・・・日本語で伝える術はないものか・・・」
そこで、別のオンライン英会話サービスも活用してみることにしました。
○ワールドトーク
私がお世話になったサービス名は、「ワールドトーク」。
こちらでは、日本人講師からレッスンを受けることが可能です。
講師により1コマ(25~30分)の価格が変動するのですが、英検1級に対応可能な先生であっても1,200~2,000円/コマで受講することが可能です。
バリューイングリッシュよりは割高感はありますが、困った際にスムーズに意思疎通を図れるため、かなり役に立ちました(模擬試験後のフィードバック・話したかったことの説明・質問等も日本語で完結します)。
○その他
5分間ディスカッションでお伝えしたNativeCampのフリートーク機能を活用し、英検1級に対応可能な先生から模擬試験形式のレッスンをお願いすることも試みました。幸運なことに、過去に英検1級の面接官を実際に担当されていた方からご指導いただくこともできました。
(参考)
3回戦準備段階での「模擬試験形式レッスン」の受講時間計:8時間45分
Ⅲ. 3回戦の結果
原稿の自作・オンライン英会話サービスの活用により、本番慣れを進めていった結果、遂に(運良くではありますが)合格を勝ち取ることが出来ました!長かった・・・
親身になってご指導頂いた講師の皆様方には、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました!!
CSEスコア
素点
本番では、事前に準備していた問題とは全く異なるトピックを選びましたが、スピーチ・Q&Aともに比較的高い8点を獲得することが出来ました。当日の運も大きかったと思いますが、3回戦の準備段階で「スピード感を持って説得力のある意見を発信する」ための訓練を重ねた結果が反映されたのだと考えております。
(参考)3回戦の様子はコチラ↓
bayashi-studyroom.hatenablog.com
次回予告
次回は、(補足記事を除いて)当シリーズ最後の「あとがき」になります。
(別の話題について先に投稿する可能性があります)
英検1級取得を通じて成長した点・課題意識を抱いている点を中心に記録する予定ですので、是非最後までお付き合い頂けますと幸いです。
よろしくお願い致します。
おまけ. 試験にあたって励みになっていた楽曲シリーズ
引き続き、英検1級対策期間中に励みになっていた楽曲をご紹介いたします。
8曲目は、レミオロメン『もっと遠くへ』
2008年北京オリンピックのイメージソングだそうです。
今回は、原曲ではなく敢えてLIVEバージョンの動画を掲載しております。この回については、永久保存版といっても過言ではないと思います。1番の熱唱ぶりに感極まり、涙腺が緩んだことが何度あったかわかりません。
2番が始まると同時に「待ってました!」と言わんばかりにドラムがスタートして徐々に盛り上がっていく構成になっているのが、個人的には非常に好みです。