ばやしの勉強部屋

26歳男性の勉強全般に関する日記。英語系が多めです。

英検1級 合格までの道のり編 3.Writing編(1次試験)

今回は、「英検1級 合格までの道のり編」第4弾であるWriting編です。

いよいよこのシリーズも折り返し地点になりましたね。

前回のListening編につきまして、想定の遥か上を行くスター(記事執筆地点で71個)を頂いて驚いております。皆さまありがとうございます!

今回はかなりの長編になります(気が付けば文字数が9,000字を超過していましたw)。執筆に時間がかかり、前回の投稿から間隔が空いてしまいました。

 

 

■英検1級 合格までの道のり編 目次

※執筆済みの記事につきましては、今後章を緑色に変更し、文字上をクリック頂ければアクセスできるよう仕様に変更致します。

(4/13追記)後半の2次試験編につきまして、目次構成を変更致しました。

(5/1追記)「7. あとがき」を追加しました。

 

0. まえがき

1. Reading編(1次試験)

2. Listening編(1次試験)

3. Writing編(1次試験) ←当記事

4-1. Speaking編(2次試験) 1回戦・準備編

4-2. Speaking編(2次試験) 1回戦・本番編

5-1. Speaking編(2次試験) 2回戦・準備編

5-2. Speaking編(2次試験) 2回戦・本番編

6. Speaking編(2次試験) 3回戦

7. あとがき

 

Writing 全体の構成

今回のWriting編では、以下の構成でお送りしてまいります。

章立てが多くなってしまいました。ごめんなさい・・・

 

Ⅰ. 試験の特徴把握

Ⅱ. 出題テーマの傾向把握

Ⅲ. 学習計画・目標点

Ⅳ. 導入・結論部分のテンプレートの設定

Ⅴ. 理由部分の「写経・音読」

Ⅵ. 理由部分の「骨子の把握」

Ⅶ. 試しに1問解いてみた

Ⅷ. 過去問6回分を解いてみた(Writing)

Ⅸ. その他の対策(番外編)

Ⅹ. 1次試験本番(Writing)

Ⅺ. 対策してよかったこと(成功点)・もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

おまけ. 試験にあたって励みになっていた楽曲シリーズ

 

私が実際に書いた英作文も含めて「ありのまま」を包み隠さずお伝えしていくつもりなのですが、年齢(対策当時24歳)不相応で幼稚な内容も多く含まれます。どうか温かい目で見守ってやって頂けますと幸いです。

むしろ、「こんなに思考が浅く、ヘタクソな文章を書くやつでも合格圏は狙えるんだ」と、読者の方々に勇気を与えられればとさえ思っております。笑

※上記はあくまで、2021年度地点での情報です。今後採点がより厳しくなる可能性は大いにあります。「適当に対策しても合格できる」ということを意図する記事ではございませんので、万全の対策をされたうえで受験されることをお勧めいたします。

 

 

. 試験の特徴把握

○英検1Writingの試験形式

英検1級Writingの試験形式を、準1級と比較したものが下表になります。

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「1つのトピックに対する小論文(Essay)を、指定された構成に沿って書く」という点は共通しており、1級の場合は準1級と比較して倍近くの文量を記述する必要があるということですね。ふむふむ。

重複無く、なおかつ自力で理由を3個挙げるのが難しそう・・・とぼんやり思っていたのを覚えています。

 

また、文量が増える分、配点も大きくなります。

英検のWritingでは下表の4項目から採点されるのですが、各項目の満点が準1級:4点 → 1級:8点に変更になります。

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. 出題テーマの傾向把握

○どんなお題が出るのか?

www.cel-eigo.com

↑こちらのサイトを参考に、過去にどのような内容のテーマが出題されたか、ざっくりと確認していきました。

5題ほどランダムに例示したいと思います。ネタバレを避けたい方は、この部分だけ飛ばしてください。

 

2016-1st

Agree or disagree: World peace is an achievable goal

(賛成か反対か:世界平和は実現可能な目標である)

 

2016-2nd

Should democratic nations actively promote the spread of democracy to nondemocratic nations?

(民主主義国家は、非民主主義国家に対する民主主義の普及を積極的に推進すべきか?)

 

2017-1st

Can restrictions on freedom of speech ever be justified?

(言論の自由に対する制限は正当化されるか?)

 

2017-3rd

Should Japan rethink its relationship with the United States?

(日本はアメリカとの関係性を考え直すべきか?)

 

2018-2nd

Has a university degree in the humanities lost its relevance in today’s world?

(人文系の大学の学位は、今日の世界において意味をなさなくなったか?)

 

問題を眺めた率直な感想は・・・

ぜんっぜん考えたこと無い話題ばっかり・・・日本語でも3種類理由を挙げて書ける自信が全くしない・・・。背景知識をある程度備えた上で挑まないと、デタラメを書くだけで終わってしまう気がする・・・

(中高生であればまだしも、20代にもなってこの言いようではお恥ずかしい限りですが、ご愛嬌。)

 

 

. 学習計画・目標点

Writing対策にはかなりの時間を割きました

Writingについては、過去問を解くだけでなく、事前にかなり対策を練る必要があると考えました(実際に行った対策の概要は後述します)。

Ⅱ. に示した率直な感想に加えて、Writingを重要視すべきと考えた理由が3点ございます。

 

理由1. Writing無回答では合格不可能

「極端な話、Reading・Listeningで超高得点を叩き出せば、Writingで何も書けなくても受かるのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、CSEスコア導入前(2015年度以前)はそのやり方でも合格できる可能性はありました。

しかし、現在の評価制度では、Writingを白紙で提出して合格することは絶対に不可能です(下図参照)。

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↑Reading・Listeningが満点で、Writingが0点の場合の評価(2015年度以前・2016年度以降別)

 

2016年度以降は、3技能の得点が均等に配分される形式に変更になりました。

これが意味することは、極端に劣る技能が1つでもあれば、合格が非常に難しくなる仕様に変わった、ということです。

それもそのはず。「英検は4技能のレベルを測定できる試験である」ということを謳っておきながら、1技能でも能力が著しく欠落している受験者でも合格できてしまうシステムがまかり通るのはよろしくないですよね。

 

理由2. Writingは点数が取りやすい(場合が多い)

geteiken1.blog.fc2.com

↑こちらのブログ記事を参照したところ、2016・2017年度(いずれも、現行と同じ評価制度)の6回分における、各技能の受験者全体平均得点率は以下の通りであることを確認しました。

執筆された方、貴重な情報提供ありがとうございます。

 

・Reading:53%

・Listening:62%

Writing67%

 

したがって、Writingは平均点が3技能の中で最も高い傾向にあるんですね。

対策さえすれば伸びが大きい技能かも?と、少し前向きになれました。

 

理由3. Writingの対策は、2次試験(Speaking)対策に直結する

難関の1次試験に合格しても、次にはラスボスである2次試験(Speaking)が待っています。

そこでは、1級Writingと類似のテーマについて、ほぼ即興で2分間淀みなくスピーチすることが求められます。

そのため、Writingを1次試験の段階でしっかり対策しておけば、2次試験で有利になるのでは?と考えました(私の場合、結果として2度不合格になることになったのですが・・・)。

 

○学習計画(概要)

Writingについては力を入れる必要があると危機感を覚えたうえ、自力で対策をするのは難しいと考えたため、英検1級Writingに特化した参考書を1冊購入し、それに基づいて勉強することにしました。

著書名は、『英検1級 最短合格! 英作文問題完全制覇』(ジャパンタイムズ)

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この参考書を使い、頻出のテーマを把握し、その話題について文章を作ることが出来るように練習する計画を立てました。

大まかには、以下の4段階を踏むことにしました。

①理由部分の文章を写経・音読

②理由部分の文章の骨子を把握

③参考書内の例題を1問解いてみる

④過去問(6回分)を解く

(詳細については、Ⅴ~Ⅷにて後述)

 

○目標点

Writingは択一式ではなく記述式なので、自己採点が出来ません。そのため、目標値設定に少し悩みました。

「Writingは点数が取りやすい(先述の通り)」「3技能の平均得点率が75%を超えればほぼ確実に合格」という情報を得ていたため、Reading・Listeningにおける目標点との整合性を考慮しながら、エイヤーで以下の通り設定しました。

 

・Reading:32 / 41 (78%)

・Listening:19 / 27 (70%)

Writing26 / 32 (81%)

 

 

. 導入・結論部分のテンプレートの設定

○時間短縮の必要

Ⅲ.でご紹介した参考書を開いたところ、以下の記述がありました(引用部分は” ”で示します)。

 

“筆記試験全体の解答時間は100分で、そのうち英作文問題(筆記大問4)にかける時間は指定されていません。しかし、語彙問題や読解問題にかける時間を確保することを考えると、筆記大問4は、25分で解答することを目標とするとよいでしょう。”

 

25分という時間感覚があまりピンと来なかったので、2019年度に準1級を受験した地点で私がWritingにどれだけ時間をかけていたか確認してみました。

 

問題用紙に記入された殴り書きのメモをチェックした結果、22分かかっていました。

120~150語の記述でこれだけ時間が掛かっています。200~240語を25分で記述するためには、相当時間を短縮しないといけないということになりますね。

 

そこで私が取った戦略は、導入・結論部分に記述する内容を毎回同じにしてしまい、理由部分を記入する時間を稼ぐ、という方法です。

(テンプレートを決めつつも、時々一部を書き換えることはありましたが・・・)

 

○実際に使用したテンプレート

is014080.com

↑こちらのブログを参考に、以下の通りテンプレートを設定しました(こちらを使用して29 / 32点(91%)が出たそうです)。

 

【導入(introduction)】

There have been a lot of discussion and debates about (テーマ).

I think that (賛成 or 反対) for the following three reasons.

 

【結論(conclusion)】

In conclusion, (賛成 or 反対).

 

 

. 理由部分の「写経・音読」

○参考書の「コンテンツブロック」を参考に

Ⅲ.でお示しした参考書内には、答案の理由部分を構成するのに便利なコンテンツブロック(以下、CBとします)が212種類も掲載されています。

CBとは、ある特定のテーマに関するエッセイを書く場合、このような文章を各理由部分に埋め込めばいい、といった解答例のことです。いわゆる「理由部分の模範解答例の寄せ集め」のようなものですね。各CB別に、50~70語前後で書かれています。

※実際の文章をお見せしたいところですが、著作権の関係によりブログ上では割愛致します。気になられた方は、書店で手に取ってご覧になってみてください。

 

当然、これらのCBは英検1級のWritingで頻出のトピックに対応することを想定して作られているため、まずは全体をざっくりと眺め、どのような範囲の話題が出やすいのかを把握していきました。

 

CBの写経・音読

Ⅳ.でご説明した通り、英検1級のWritingではスピード感が要求されます。それに慣れることができるよう、まずはCBをノートに書き写す作業から始めました(そこからかいw)。

それと並行して、各CBの音読もしていきました。2次試験ではこれらの内容を「実際に話す」ことが求められますし、文字列の情報のみよりも音声を交えたほうが、内容を頭に刷り込んでいくのに効果的であると考えました。

 

(参考:この著書の優れている点)

この参考書内に掲載されているCBの文章が非常にシンプル(英検2級Reading長文と同程度?)であることが、個人的にはかなり助けになりました。英作文の対策を真剣にしたのは今回が初めてであることに加えて、英検協会が公式に提示する模範解答はレベルが高すぎて、私には手が届かないためです。

 

英検1級の英作文では、難解な文章を書かずとも合格ラインは余裕で突破できるようです。

後で知ったことなのですが、中学レベルのみで英作文を書いても25 / 32(78%)が出た事例があったようです。

ちなみに25点は、概ね合格者の平均点と同じ水準だそうです。

www.youtube.com

 

 

. 理由部分の「骨子の把握」

CBの骨子を覚えていく作業

212種類のCBに書かれている内容を概ね把握した段階で、試験本番にアイディアを考える時間を極力省く(=CBの内容をそのまま使えるようになる)ために、どのような論理展開で各CBが書かれているのかを覚えていきました。

 

ただあくまで、「文章の丸暗記」をするのではなく、「流れを把握する」ことに注力するよう注意しました。自然な表現を書けるようになる、という意味では丸暗記も一つのやり方ではあるとは思いますが、それでは試験本番までに間に合わないと考えたためです。

 

 

. 試しに1問解いてみた

CBの骨子をある程度覚えたところで、参考書内の練習問題(30題)から無作為に1問選出し、実際に作文してみました。

 

お題は以下の通り。30分を目標時間とし、どの程度の時間が掛かるのか試してみました。結果は32分(2分超過)。うーん、難しい・・・

 

Should rich people be required to pay higher taxes?

(富裕層の税負担を重くすべきか?)

 

私が実際に書いた解答は以下の通りです。

これからお示しする過去問6回分の解答にも当てはまることですが、文法・語彙・内容ともにツッコミどころ満載の文章ですね・・・

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【内容の要約】

結論:Agree

貧困層の相対的な税負担の増大を防げる

②経済格差の是正

③政府の税収増

 

【後日談】

こちらの文章をTwitterに投稿したところ、英語ディベートが相当強い友人が丁寧に読んでくれ、アドバイスを貰えました(念のため、本人に承諾を得て書いていますw)。

 

内容は以下の通り。

progressive tax(累進課税)という言葉を使えれば、非常にスマート。

累進課税ありきで議論が進んでいる点が気になる。税をたくさん集める方法は他にもあるはず。理由の順番を③→①→②にすれば、「税収の安定確保のための手段」という形で累進課税を位置付けられる。

 

まさに「目から鱗」でした。理由を思いついた順に並べ、急いで書いた文章だったので、ここまで頭が回りませんでした。

彼とは頻繁に会って遊んでいるのですが、その度に2次試験対策について色々と相談に乗ってもらっていました。また合格報告した時には、盛大に祝ってくれました。本当にありがとう。

 

 

. 過去問6回分を解いてみた(Writing)

ここからは、ひたすら実践あるのみ。Reading・Listeningと合わせて、過去問6回分を解きました。

 

各回で実際に私が書いた解答を、以下に添付します(原稿の下に、内容の要約を記します)。今読み返すのが少し恥ずかしいまであるのですが、ここは敢えて着飾らずにありのままを公開します。

取り敢えず、指定された語数は全ての回で守れているので、及第点としましょう(?)

 

※解答用紙をスキャンしながら気付いたのですが、初っ端から初歩的な文法ミスをやってしまっていますね。しかも6回分全てで。変な癖が付いたまま、流れ作業のようにテンプレートを書いているとこうなります。苦笑

There has been…と始まっていますが、正しくはThere have been…です(後ろにa lot ofが続くので)。

おそらく、試験本番でもこのミスは引きずっています。「文法」の項目で減点されていることでしょう。

 

2018-3rd

Is a worldwide ban on weapons of mass destruction an attainable goal?

(大量破壊兵器の世界的禁止は達成可能な目標か?)

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【内容の要約】

結論:Disagree

①自己防衛のために大量破壊兵器保有する国(例:北朝鮮)

②武器ビジネスのまん延

③政府に気付かれず、大量破壊兵器を開発する団体(例:地下鉄サリン事件)

 

2019-1st

Agree or disagree: Infectious diseases will become a bigger problem in the coming decades

(賛成か反対か:感染症は今後数十年でさらに大きな問題になる)

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【内容の要約】

結論:Agree

①未知のウイルスが現れた時、拡散を止める方法をすぐに究明できない

②変異株が頻繁に登場

③経済活動の停滞

 

2019-2nd

Is space exploration worth the cost?

(宇宙開発はコストに見合うか?)

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【内容の要約】

結論:Agree

地球温暖化を抑制するための重要な情報をもたらす

宇宙ゴミが地球に落下する前に、被害を防ぐための対策が取れる

GPSの精度向上に貢献

 

2019-3rd

Can renewable energy sources replace fossil fuels?

(再生可能エネルギー源は化石燃料に取って代わり得るか?)

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【内容の要約】

結論:Disagree

再生可能エネルギーによって発電される電力の密度が低い(化石燃料比)

②主要となるエネルギー源を(再生可能エネルギーに)取って代えるのには、莫大な時間・コスト

③より多くの化石燃料を採掘する技術の発達

 

2020-1st

Agree or disagree: Improving relations with other Asian nations should be a priority for the Japanese government

(賛成か反対か:ほかのアジア諸国との関係改善が日本政府にとって優先事項であるべきだ)

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【内容の要約】

結論:Disagree

アジア諸国には、日本を攻撃しようとしている国がある

②在日外国人の犯罪率の高さ

③外交よりも、日本人のための対策を優先すべき

 

2020-2nd

Agree or disagree: Global overpopulation is a serious threat to the future of humankind

(賛成か反対か:世界的な人口過剰は人類の未来への深刻な脅威である)

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【内容の要約】

結論:Agree

①食糧不足の加速

②大気汚染の加速

感染症のまん延リスク増大

 

 

. その他の対策(番外編)

○出題テーマの派生

ここまででご説明した対策のみでは、本番でひねった問題が出題された際に太刀打ちできなくなります。変化球が投げられた時であっても、「何も意見が浮かばない状況を避ける」ことが非常に重要だと考えました(字数不足だと大幅減点になるので・・・)。

 

そこで、可能な限り広い範囲の問題に対応できるようにするための工夫をしました。

具体的な対策例は、以下の通りです。

 

過去問・参考書内の例題のトピックを派生させた問題を自作し、それに対する英作文を書いてみる(問題の自作が難しい場合は、2次試験の過去問を参考にし、関連問題を探す)

(例)過去問”Can renewable energy sources replace fossil fuels?” の場合

派生させた問題の例 “Can the world live without oil?” “Is the solar power the energy of the future?”

 

後になって分かったのですが、このやり方は2次試験対策にも非常に有効に働きました(詳しくは、後日2次試験編で詳しくお伝えしたいと思います)。

 

1行に記入する語数を指定する

これは試験本番直前に気付いたことなので、練習の段階では実践できなかったのですが、

「文字数カウントするのに意外と時間掛かるな・・・(今更)

200~240語を数えるだけでも、1~2分のタイムロスになることに気付きました。それを避けるために、1行当たり10単語記入すると決めることにしました。

 

 

. 1次試験本番(Writing)

これらの対策を施したうえで挑んだ試験本番。

 

結論から申し上げますと、見事にシバき倒されました・・・

ずばり点数は、22 / 32 (69%)

目標の26点(81%)には全然及ばずでしたね。

 

気になるお題ですが、予想の斜め上のものが来て戦意を喪失しました。苦笑

Are economic sanctions a useful foreign-policy tool?

(経済制裁は便利な外交手段であるか?)

 

経済制裁が何を意味するかはぼんやり分かるけれど、メリット・デメリットを考えたことが1ミリもなかった・・・やばいどうしよう・・・

こんな思考が脳内をめぐり、時間だけが過ぎていきました。

 

お題に少しでもかすればいい。これで点が取れなければ仕方ない。

そう割り切って考え、メリット・デメリットを思いつくままに箇条書きで問題用紙にメモしました。

先に3種類の理由が思いついたDisagree側の立場で、何とか語数は埋めたという感じです。

今見直すと結構デタラメなことを書いていますねw

ちなみに右側の表は、各段落の語数です。全体で215語記述したようです。

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私が書いた詳細な文章は、問題用紙にメモする余裕がなかったため残っていません。ごめんなさい。

上記のメモ書きの内容に従って書いた場合、項目別に以下のような点数が付きました。

結構的外れなことを書いていたので、やはり「内容」で大減点を食らっていますね。。猛省。

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【後日談】

上記の問題は、やはり普段と比較して難しかったようです。苦戦したのは私だけではなかったと安心する一方で、「自分の不出来を正当化すな」というツッコミが聞こえてきそうですw

 

まずは客観的なデータとして、平均点を見ていきましょう。

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私が受験した回のWritingの平均得点率は、62~63%といったところでしょうか。Ⅲ.でお示ししたもの(67%)よりも低い値になっていることが分かります。

 

また、英検1級満点取得の実績がある一ノ瀬先生も、この回のWritingは難しかったと仰っていました。

 

www.youtube.com

↑こちらの動画では、詳しく感想を述べられていたのですが、一部を切り抜いたものが以下になります(6分10秒頃~)。

 

“テーマに泣かされた人結構いるんじゃないですかね。Questionの中にこんなに難しい表現出すか?って感じでしたよね。単語自体も難しいし、知識も無いとなかなか良いものが書けないテーマだったと思います。だから、「英語力はあるけど、経済とかの知識が無い小中学生」にとっては大変だったんじゃないかと思いますね。(中略) どういう具体例を書こうかずっと考えていて。でも、理由がなかなか3つ出なかったんですよ。”

 

 

. 対策してよかったこと(成功点)・もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

○対策してよかったこと(成功点)

先述した、「何も考えが浮かばない状況を避ける」ことの意識は成功点の一つだったかと思います。知識が乏しく具体例が全く思いつかないテーマが登場しても、字数不足による大幅減点を避けるために、とにかく何か書ききる!ということを守り抜いた点は良かったと考えています。

これは、参考書内のCBを把握し、様々な意見に触れたということが、(間接的ですが)有利に働いた結果だと思います。

 

○もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

反省点は、大きく分けて3つあります。

 

. 取り組んだ問題の量が足りない

参考書を用いて様々な意見に触れるように努めはしたのですが、そこから派生させて自分自身の力でアイディアをひねって応用させる訓練が、1次試験の段階では不足していました。

その証拠として、1次試験の半年後(2次試験対策のために相当な量の問題をこなした後)に受験した「英検サンプルテスト」では、Writingで得点率88%を獲得できたんですね。サンプルテストでテーマの相性に救われた説もありますが、数をこなした後に解けばかなりの高得点を狙えることが分かりました。

 

※「英検サンプルテスト」とは?

英検協会が実施。今後作問の際の調査研究のために、直近の受験者から無作為に抽出して実施されるテスト。私の場合、英検1級と同レベルの問題を解きました

 

↓私が受験したサンプルテストの結果はこちら

bayashi-studyroom.hatenablog.com

 

. 背景知識が足りない

私のように、特定のテーマに対する知識が著しく不足していると、説得力に欠ける表面的な文章しか書けず、その結果高得点を獲得するのは難しいことをひしひしと痛感しました。

とは言いつつも、必要な知識は概ね義務教育でカバーできることにも気付きました(例えば経済制裁については、中学校の公民で簡単に触れるはずなので)。

中学生の頃に「詰め込み式」で覚えて高校受験に挑んだ社会科を、もう一度「意味を理解しながら」勉強する機会を、今後少しずつ作っていくつもりです。たとえ英検を今後受験することがなくとも、教養として知っておいて然るべき事項だと思いますので。

 

. 自然な表現が分かっていない

私が実際に書いた解答をご確認いただくと分かるかと思いますが、「このような内容を伝えたいけれど、それが自然な言い回しなのか分からない・・・」という場面が多々ありました。2次試験においても、文法・語彙の項目で高得点を取れていないため、今後自然な単語の組み合わせ(コロケーション)・適切な文法の使用を意識した英作文・英会話を心掛けていきます。

 

 

次回予告

次回はSpeaking編(1回戦)になります。英会話・英作文の力が両方とも十分に備わっていないまま挑んだため、非常に苦戦した2次試験。

格好の良いことばかりを書けるわけではありませんが、回り道も含めて私がどのような道のりを辿ったか、ぜひご覧いただけますと幸いです。そしてそれが、現在1級取得のために奮闘されている皆様のお役に立てればと願っております。引き続きよろしくお願い致します。

 

ただ、英検関連の記事を出す前に、英語とは直接関係のない話題の記事(一応お勉強関係ではあります)を近日中に一つ執筆予定です。テーマはお楽しみに。

 

 

おまけ. 試験にあたって励みになっていた楽曲シリーズ

引き続き、英検1級対策期間中に励みになっていた楽曲をご紹介いたします。

 

3曲目は、武内千佳『夢は終わらない』

www.youtube.com


サビ部分「どこま~でも どこま~でも」のフレーズでお馴染みの、立志舎のCMソングです。

小中学生の頃(?)、家族とテレビを観ている際によく耳にした記憶があったのですが、この曲のフルバージョンが存在していたことは最近知りました。

 

全体の歌詞を見てみると、シンプルかつ真っすぐで素敵ですね。YouTube上のコメントにも沢山上がっておりますが、iTunes上で配信してくれればと思ってしまいます。笑

英検1級 合格までの道のり編 2.Listening編(1次試験)

前置き

当記事の執筆中に、千葉県を震源とする最大震度4の地震が発生しました。

earthquake.tenki.jp


継続時間は短かったのですが、突然ドカンと揺れ始めたので少し驚きました(自宅では震度3でした)。

また、先日福島県沖でも大規模地震が発生しましたね。私自身一人暮らしなので、対策(備蓄・避難経路の確認等)を見直さなければと考えさせられたものです。

 

話題は変わりますが、この度2次試験対策でお世話になっていたオンライン英会話サービスの一つ、「ワールドトーク」様に、私が執筆した英検1級合格体験記を掲載して頂きました。ありがとうございます!

ご興味のある方は、以下よりご確認頂けますと幸いです。

www.worldtalk.jp

 

 

本題

今回は、「英検1級 合格までの道のり編」第3弾であるListening編になります。

 

■英検1級 合格までの道のり編 目次

※執筆済みの記事につきましては、今後章を緑色に変更し、文字上をクリック頂ければアクセスできるように致します。

(4/13追記)後半の2次試験編につきまして、目次構成を変更致しました。

(5/1追記)「7. あとがき」を追加しました。

 

0. まえがき

1. Reading編(1次試験)

2. Listening編(1次試験) ←当記事

3. Writing編(1次試験)

4-1. Speaking編(2次試験) 1回戦・準備編

4-2. Speaking編(2次試験) 1回戦・本番編

5-1. Speaking編(2次試験) 2回戦・準備編

5-2. Speaking編(2次試験) 2回戦・本番編

6. Speaking編(2次試験) 3回戦

7. あとがき

 

 

Listening 全体の構成

今回のListening編では、以下の構成で学習の過程をお送りしてまいります。

Ⅰ. 試験の特徴把握

Ⅱ. 試しに1回解いてみた

Ⅲ. 学習計画

Ⅳ. 過去問編

Ⅴ. その他の対策(番外編)

Ⅵ. 過去問6回分を解いた結果(Listening)

Ⅶ. 1次試験本番の結果(Listening)

Ⅷ. 対策してよかったこと(成功点)・もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

おまけ. 試験にあたって励みになっていた楽曲シリーズ

 

リスニングは、「単語帳を用い、よく出る語彙を一気に覚えていく」などと、急速に点数を伸ばすのが難しい項目と判断したので、他の技能と比較して対策に割いた時間は少なかったです。「最低限足を引っ張らない水準をキープできれば良い」程度の心持ちでいたので、あまり真面目に学習していなかったように思います(おいこら)。

そんな中でも、私なりに工夫した点はありますので、それらが皆様のお役に少しでも立てば幸甚です。

 

 

. 試験の特徴把握

前回執筆したReadingと同様に、いわゆる「敵を知り、それに基づき作戦を立てる」作業から始めました。

私が把握した試験の特徴を、簡単にご説明いたします。

 

○英検1Listeningの試験形式&特徴

英検1級Listeningの試験形式を、準1級と比較したものが下表になります(英検公式HPより作成)。

f:id:bayashi_studyroom:20220331222715p:plain

Part4(インタビューの内容一致)が追加になったのみで、全体の構成は準1級に非常に類似しているのが特徴ですね。

 

詳細を確認されたい方は、↓過去問のリンクをご確認ください。

www.eiken.or.jp

 

○問題を見た(聴いた)時の感想

各大問(Part)について、初めて問題を見た(聴いた)時に私が抱いた率直な感想はこちら。

基本的には、準1級の問題と比較した内容になります。

 

Part1:読み上げ速度(以下、wpmとします)は確かに速くなったけれど、準1級から大きく難易度は上がっていないかも?1つの会話セットに対して1問であるうえ、読み上げ時間は長くないし、短期記憶が苦手な自分にとってはありがたい。得点源にしておきたいな。とは言いつつも、あまり詳しくない口語的な表現がかなり増えた印象だな~。

Part2:wpmは大幅に上がっていない印象。ただ内容が比較的学術的なので、苦手な分野が読み上げられるとちょっと困るな~。読み上げ時間が長いから、答えが分かった地点で正解の選択肢にチェックを付けておくことが重要かも?

Part3:読み上げ原稿の難易度は、準1級からあまり上がっていない気がする。Part1同様得点源にしておきたい。でも、処理すべき情報量が結構増えている印象。パニックにならず落ち着いて回答していきたい。

Part4:ギョエッ。結構手強そう。。記者の質問に答える人の読み方が、ネイティブ向けのトーク番組にかなり近づいた感じがする。wpmが他Partに比べて圧倒的に多い(=読み上げが速い)。3分位連続で読み上げられるので、頭が追い付かない可能性大。27問中2問だけのパートなので、困ったら捨て問扱いでも良いかも?

 

 

. 試しに1回解いてみた

試験の特徴をざっと把握したところで、現状でどの程度得点を獲得できるレベルにいるのか確認するために、過去問を使用して1度解いてみました。

 

使用した問題は、2016年度第1回。新形式(現行の内容)に変更されて最初の回ですね。

結果は以下の通りでした。

 

Part1:6 / 10

Part2:9 / 10

Part3:4 / 5

Part4:1 / 2

計:20 / 27(74%)

 

運が良かっただけかもしれないのですが、合格に必要な最低水準(7割)はクリアできていました。

(私の肌感覚で恐縮ですが、TOEICのリスニングで470点以上を安定して出せる方であれば、英検1級のリスニングを初めて解いても7割程度得点できる可能性はかなり高いと思います。)

 

 

. 学習計画

対策を始める前の段階で合格に必要な最低限のラインはクリアできたので、基本的にはReadingの長文と同様に過去問6回分を解くのみに絞ることにしました(具体的にはⅣで後述)。

 

また、英語に耳を慣らす(+α学習に楽しみを見出す)ために、英作文や面接に頻出のテーマに関連のあるドキュメンタリーをYouTube上で検索して視聴していました(具体にはⅤで後述)。

 

 

. 過去問編

○対策に使用した参考書

Reading編でもご紹介しましたが、過去問を解く際に使用した著書名は、『2021年度版 英検1級過去6回全問題集』(旺文社)です。

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○問題を解く際に意識したこと

※ワールドトーク様のブログ上で執筆させて頂いた内容のコピペが多くなっております。ご了承ください・・・

 

. 選択肢の先読み→読み上げられる内容を予想

英検1級リスニングとTOEICの大きな違いとしては、問題文が印字されておらず、TOEICのようないわゆる「問題の先読み」が出来ないという点になります。特にPart2・4については一気に読み上げられる文章量が非常に多いため、少し工夫が必要になります。

 

そこで私が意識したのは、選択肢の先読みになります。問題文は実際に流れるまで分かりませんが、選択肢については問題用紙に印字されております。Direction(問題の内容説明)が流れている間に簡単に目を通しておくことで、どのような話題の文章が流れるのかある程度予想することができ、情景を頭の中でイメージするのが少し楽になりました。

 

. 分からない問題に固執しすぎない

英検1級リスニングの場合、すべての問題が1度しか放送されません(これについては、TOEICと同じですね)。したがって、正解の選択肢を選ぶのに迷っているうちに次の問題に進んでしまい、十分に内容が聞き取れない・・・という形で、悪循環に陥る可能性が大いにあります。それを避けるためには、分からない問題は適当にマークし、気持ちを切り替えて次以降の問題に集中することを意識していました。

 

. 本番と類似の環境下で解く

リスニングの練習をする際には、本番に極力近い環境下で解くようにしていました。実際に比較してみるとわかるのですが、スピーカー・イヤホンから流れる音声の質は全く異なります。

ちなみに英検の場合(全級共通)、本番ではスピーカーから音声が流れます。本番で練習時と音質が違って焦るリスクを避けるために、過去問を解く際からスピーカーを使用して問題を解くようにしていました。

 

○復習の際に意識していたこと

リスニングの問題もReadingの長文問題と同様に、選択肢が非常に素直です。つまり、間違えた場合には、「聞き逃した」or「読み上げられた文章を正しく解釈できていない」のいずれかであると認識するようにしていました。

 

間違えた問題が上記の2択のいずれに該当するか分析し、後者である場合は原因をより深く究明し、ノートに記録するようにしていました。

 

特にPart1・4で顕著に表れる特徴が、口語的な表現の使用頻度の高さです。

(例)2020年度第2回 Part1より

・sit back and do nothing(何もしないで手をこまねいている)

・it’s just a matter of time(それは時間の問題だ)

・That’s the last thing we need.(それだけは絶対に嫌だ。)

 

上記のような口語表現はあまり聞き馴染みが無かったので、知らなかった表現を記録するようにしていました(本番までには間に合わず、全部を記録することはできませんでしたが・・・)。

 

 

. その他の対策(番外編)

Ⅲ.でも記述した通りになりますが、英語に耳を慣らす(+α学習に楽しみを見出す)ために、英作文や面接に頻出のテーマに関連のあるドキュメンタリーをYouTube上で検索して視聴していました。特にPart4の対策に直接的に役立つかと思います。

 

例えばこんな動画とか(アメリカの貧困をテーマにしたドキュメンタリー)。

www.youtube.com

このような動画は英検1級リスニングよりもレベルが高いと思われるので、私の場合は自動字幕機能を活用していました。

 

 

. 過去問6回分を解いた結果(Listening)

今回の記事では、Part別にListeningを解いた際の得点率をお示し致します。

目標値が比較的低めに設定されているため、緑色の割合が高いですね。

(緑:目標達成・赤:目標未達)

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. 1次試験本番の結果(Listening)

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私が受験した回(2021年度第1回)の難易度は標準レベルだったようですが、Part2・3でのミスが重なり、過去問6回分の平均よりも低い点数となってしまいました。筆記(Reading・Writing)パートが終了した疲労感・緊張感の緩みが原因の一つと考えられます。また、後ほど記述致しますが、そもそも対策時間が圧倒的に不足していたことが根本的な原因であると分析しています。

ただし、足を大きく引っ張るほどのレベルではなかったため、その点は不幸中の幸いだったのかとも思っています。

 

. 対策してよかったこと(成功点)・もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

○対策してよかったこと(成功点)

これまで比較的馴染みがあったTOEICとの問題形式の違いを分析し、解きにくさ(例:問題の先読み不可等)を解消するための工夫点を考えておいたことで、大きく失点することなく済んだと考えています。やはり、試験によって味が異なる、ということは避けられないことですので、どのようなアプローチで問題を解いていくべきか、自分なりの方法を考えておくことは非常に重要ですね。

 

○もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

一言で表してしまえば、対策にかけた時間が圧倒的に不足していました。

英検1級の場合、ほとんどの回でReadingと比較してListeningの平均点が高くなっているので、より時間を掛けていれば8割以上の得点を安定して出すことが出来ていたのではと考えています。

 

より高得点を狙うために、再び英検1級を受ける機会が今後あれば、8割以上の正答率を目指していきたいものです。

 

また、折角口語的な表現を蓄積し始めたにも関わらず、消化不良(積み残し)の部分がかなり多い状況です。優先順位を付けながらの学習にはなりますが、中途半端で終わってしまった部分を今後埋めていくことが必要そうですね。

具体には、まとめ切れていない口語表現を追加で整理し、オンライン英会話で意図的にアウトプットする機会を作っていきたいです。

 

次回予告

次回はWriting編になります。有益な情報をご提供できるよう努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い致します。

 

 

おまけ. 学習の際に励みになっていた楽曲シリーズ

 

前回に引き続き、英検1級対策期間中に聴いていて、励みになっていた楽曲をご紹介いたします。

 

2曲目は、いきものがかり『風が吹いている』

www.youtube.com

 

前回ご紹介したジャンルはロックだったので、今回は緩急をつけて(?)バラードを選びました。

2012年ロンドンオリンピックのテーマ曲です。

ちなみに、PVで映されている陸上競技場は、ゆず『栄光の架橋』と同じだそうです。

オリンピックのテーマソングは、背中を押してくれる曲ばかりですよね。

 

特に、3番Aメロ「強さを手にするより 弱さを越えたいんだよ」の部分が好きなフレーズです。

英検1級 合格までの道のり編 1.Reading編(1次試験)

昨日遅れ馳せながら、「テンプレートが初期設定のままで、自己紹介なども書いていない」という、非常に殺風景だった当ブログを少し改装しました。

(2次試験対策用の原稿を書くことで精一杯で、これらの作業が後回しになっていました。)

また、英語学習に関係のあると思われる執筆者様について、読者登録をさせて頂きました。

それに応じて私のブログをご購読頂いた皆様・記事にスターを付けて頂いた方々には、心より御礼申し上げます。ありがとうございます!

 

さて、今回も「英検1級 合格までの道のり編」を綴っていきましょう。当記事は、Reading編になります。

 

 

■英検1級 合格までの道のり編 目次

※執筆済みの記事につきましては、今後章を緑色に変更し、文字上をクリック頂ければアクセスできるよう仕様に変更致します。

(4/13追記)後半の2次試験編につきまして、目次構成を変更致しました。

(5/1追記)「7. あとがき」を追加しました。

 

0. まえがき

1. Reading編(1次試験) ←当記事

2. Listening編(1次試験)

3. Writing編(1次試験)

4-1. Speaking編(2次試験) 1回戦・準備編

4-2. Speaking編(2次試験) 1回戦・本番編

5-1. Speaking編(2次試験) 2回戦・準備編

5-2. Speaking編(2次試験) 2回戦・本番編

6. Speaking編(2次試験) 3回戦

7. あとがき

 

 

Reading 全体の構成

今回のReading編では、以下の構成で学習の過程をお送りしてまいります。

Ⅰ. 試験の特徴把握

Ⅱ. 学習計画

Ⅲ. 語彙力強化

Ⅳ. 長文対策

Ⅴ. 過去問6回分を解いた結果(Reading)

Ⅵ. 1次試験本番の結果(Reading)

Ⅶ. 対策してよかったこと(成功点)・もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

おまけ. 試験にあたって励みになっていた楽曲シリーズ

 

 

. 試験の特徴把握

どのような資格試験においても当てはまることだと思いますが、学習前に戦略を立てるにあたって、試験の特徴把握が重要だと考えました。

そこでまずは、私が把握した試験の特徴を簡単にご説明いたします。

 

○英検1Readingの試験形式&特徴

英検1級Readingは、3種類の大問に分かれています。カッコ内は、配点を示します。

大問1. 語彙・熟語問題(25 / 41点)

大問2. 長文問題:空所補充(6 / 41点)

大問3. 長文問題:内容一致選択(10 / 41点)

 

語彙・熟語問題が半分以上を占める、というのが大きな特徴ですね。

 

詳細を確認されたい方は、↓過去問のリンクをご覧ください。

www.eiken.or.jp

 

○問題を見た時の感想

各大問について、初めて問題を見た時に私が抱いた率直な感想はこちら。

 

大問1:選択肢の語彙むずすぎ!!ほとんどわかんない!!ヤヴァイ!!(小並感)

大問2・3:準1級よりも構文が結構複雑で、一文が長くなってる。得意分野は比較的読みやすいけれど、苦手な分野の内容だったら、全然内容が頭に入ってけえへん・・・ただ、選択肢は凄く素直だな~。ということは、時間内に確実に文章の意味を取れれば、高得点狙えるかも?

 

 

. 学習計画

繰り返しになって恐縮ですが、英検1級Readingの大きな特徴は、語彙・熟語問題の難易度が非常に高く、かつ配点が高い、ということになります。

また、長文問題に関しても、語彙・熟語問題ほどではないにせよ、対策開始前の私にとっては少し手強く感じました。

 

これらの情報を踏まえ、主に以下2点に焦点を当てて試験対策をすることに決めました。

①語彙力の強化(Ⅲにて後述) ←特に時間を割いて対策しました

②長文対策(Ⅳにて後述)

 

 

. 語彙力強化

○おそらく「一番時間を割いた項目」

語彙力の強化については、1次試験対策の中で一番時間を割いた項目といっても過言ではないのではないでしょうか。

というのも、英検1級の語彙問題では、難関大学の入試問題・英検準1級・TOEICで要求される語彙レベルから遥かに逸脱したものが出題されます。

合格のために要求される語彙力の目安としては、約10,000~15,000語程度と言われています。

配点も非常に高いので、長い時間を掛けてじっくり覚えていきました。

www.ei-navi.jp

 

○対策に使用した参考書

英検1級によく出題される語彙が非常によくまとまった単語帳がありますので、そちらを使用しました。この1冊に絞って、何回も繰り返して単語を暗記していきました。

著書名は、『でる順パス単 英検1級』(旺文社)

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(パス単は昨年改訂されたようで、現在販売されているものは、2019年に購入した上の写真とは表紙・中身が異なるようです。ただ、英検1級対策に向けては非常に優秀な単語帳であることに変わりはないでしょう。)

 

○具体的な対策内容

まずは、準1級レベルの単語に漏れが無いか、先ほどお示ししたパス単の準1級版を復習して確認しました。

上記レベルの単語をほぼマスターできたと確認できてから、パス単1級を何周も繰り返して暗記していきました。

 

○暗記の際に意識していたこと

効率的に単語を暗記するために意識していたことがありますので、併せて共有致します。

一言で表せば、「完璧を目指す前にまず終わらせろ(Facebookの創業者ザッカーバーグ氏の名言)」です。

 

いかんせん単語のレベルが非常に高いので、スペル・意味を完璧に覚えようとすると、途中で嫌になって挫折してしまうことが最大の懸念事項でした。

また、英検1級の語彙問題においては、択一式である上に、正解以外の3個の選択肢は明らかに文意に合わない(=引っかけ問題が非常に少ない)ということも把握していました。

 

そのため、「速いペースで、可能な限りたくさん回転させる。スペルや意味は完璧に覚えない」ことを心掛けました。

言い換えると、「次単語帳を見た時に、忘れている単語があってもOK。単語帳を回していく回数を重ねるにつれて、意味の分からない単語の割合を徐々に減らしていけばよい。」と、むしろリラックスした気持ちで取り組んでいました(当然、時に焦ることはありましたが・・・)。

 

なお、このような単語の覚え方は、有名英語系YouTuberの一人であるAtsuさんの動画を参考に、昔(おそらく高校生の頃?)学んだものです。

www.youtube.com

 

(参考)1次試験前日の管理人の語彙レベル

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試験前日、“Test Your Vocabulary”と呼ばれる有名なテストサイトにて、どれだけの語彙レベルであるかチェックしたのですが、ギリギリながら1級の合格目安である約10,000~15,000語には収まっていたようです。

testyourvocab.com

ちなみに、試験の約1週間前の地点で、パス単に掲載されている約97%の単語・熟語について見た瞬間に意味が連想できる状態になっていました。

 

 

. 長文対策

○対策に使用した参考書

語彙問題に時間を割きたかった・長文問題については大問1と比較して初見でも解きやすいと踏んでいたため、行った対策は「過去問6回分を解き、復習する」のみでした。

過去問6回分を解く際に使用した著書名は、『2021年度版 英検1級過去6回全問題集』(旺文社)です。

 

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○問題を解く際に意識したこと

問題の解き方は、大問2・3別に分けて変えていました。

 

大問2については、1段落読み進める→カッコの中に入る内容を日本語である程度推測する(難しい場合は、ポジティブorネガティブな内容の2択でもOK)→選択肢に目を通し、最も推測に近いものを選ぶ、といった流れで解きました。

 

大問3については、いわゆる「段落の要約問題(段落別に、一定水準以上の解像度で文章が理解できているか?が問われるもの)」になります。したがって、「先に問題文に目を通す→1段落読み進める→答えを選択する」を10問通して繰り返す形で解いていきました。

 

○復習の際に意識していたこと(大問23共通)

過去問による演習と同様に大切になるのが、間違えた問題の復習になります。

試験問題を最初に見た際の感想で少し触れましたが、英検1級の長文問題の特徴としては、「選択肢は非常に素直」であることだと思います。つまり、長文問題で間違えた場合には、文章を正しく解釈できていない、と認識するようにしていました。

 

正しく解釈できる文章を増やしていくためには、復習の段階で「間違えた問題の段落を精読し、自分の力で和訳する(難しい場合は、解説内の和訳を参考にする)→なぜ間違えた解釈をしたのか原因を分析し、ノートに記録して蓄積する」ことを心掛けました。

 

 

. 過去問6回分を解いた結果(Reading)

試験の約1カ月前から、1次試験で問われるReading・Writing・Listeningの3分野をぶっ通しで、過去問6回分を解き始ました。

 

今回の記事では、大問別にReadingを解いた際の得点率をお示し致します。参考までにどうぞ。

(スマホの方は見にくいかもしれません。すみません・・・)

 

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読みやすい内容であれば正解数が多く、読みにくい内容であればその逆ですね(当然)。

 

 

. 1次試験本番の結果(Reading)

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私が受験した2021年度第1回の1次試験(Reading)は、幸いにも比較的易しめだったため、過去問6回分よりも高い得点率(自己最高記録)を叩き出すことができました。

 

語彙問題については選択に困るものは比較的少なく、長文問題では苦手だった国際政治系・世界史系の内容が1つしか出題されず、ストーリーの展開が非常に分かりやすかったように思います。

 

 

. 対策してよかったこと(成功点)・もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

○対策してよかったこと(成功点)

何よりも、「語彙力の強化を早い段階から始め、一番時間を割いたこと」だと思っています。配点が大きく、かつ一番正答率が低いと言われる大問1で8割以上を獲得できたことがかなり有利にはたらいたと考えます。

 

○もっと真剣に取り組むべきだったこと(反省点)

Readingにおいては本番で比較的成功を収めることができましたが、欲を言えばこうしておくべきだった・・・と後悔する事項は多々あります。

大きく分けて2点になります。

 

. 速読をもっと意識すべきだった

過去問6回を解いた際・試験本番においても、時間に余裕は全くなく、ギリギリ終了という有様でした。

そのため、Writingの問題が難しい場合や、苦手な長文が出題された際には、焦りが生じて「比較的正答率が高い」と言われている長文問題で取りこぼしてしまった経験が多々ありました。

そもそも学生時代に読書習慣があまりなかったので、日本語においても文章を読むのが非常にスローペースなのが悩みなんですね。。具体的な対策目標(?)は今後追って記述していきたいと思いますが、文章を素早く理解できるように努めていきたいものです。

 

. 単語帳の読み込み具合が中途半端

先述の通り、試験本番1週間前の段階で、パス単の制覇率は約97%と比較的高いという状況でした。とは言いつつも、英検1級という試験に特化した覚え方をしていたため、単語の正しい使い方の理解には到底及んでいないのが現状です。今の私のレベルを考慮すると相当先の目標にはなるかと思いますが、アウトプットの際にパス単1級で学習した単語を積極的に使っていきたいです。

 

 

次回予告

次回は、Listening対策の過程について、今回同様にじっくりとお送りしていきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願い致します。

 

 

おまけ. 学習の際に励みになっていた楽曲シリーズ

好きなことを楽しんで学習しているといえ、プレッシャーや自身の出来の悪さに落ち込むこともよくありますよね。

その際に、私はよく音楽を聴くことで気分を転換するように工夫しています。

 

次回以降も、英検1級対策期間中によく聴いていて励みになった楽曲を、記事の最後にご紹介したいと思います。

 

1曲目は、ELLEGARDEN『風の日』

www.youtube.com

2002年リリースの曲とのこと。(良い意味で)20年前の曲には聞こえないですね。

 

特にサビの、

”雨の日には濡れて 晴れた日には乾いて 寒い日には震えてるのは当たり前だろ 次の日には忘れて 風の日には飛ぼうとしてみる そんなもんさ”

の部分によって、「落ち込む日があっても、また気分が上がる日が来る」と信じることができました。

 

また、ボーカル細美さんの英語の発音は非常に綺麗で、一学習者として尊敬してしまいます。

英検1級 合格までの道のり編 0.まえがき

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引き続き英検1級関連の記事になります。

 

上の写真は、今回記念に購入した「英検バッジ」になります。合格した級について、英検協会に申請すれば注文することができます(1個1,100円)。“Grade 1”の文字が輝いていてカッコいいですね。ブログのトプ画にさせて頂くとともに、今後大切に保管します。

 

前回の記事で予告しました通り、「英検1級 合格までの道のり編」と題しまして、合格に至るまでの”試行錯誤の過程”を記録していきます。

正直を申し上げますと、非効率な対策をして遠回りしたと後悔する場面も多々あったものですが、どのようなステップを踏んで実力を伸ばしていったのか、包み隠さずお送りできればと思っております。

 

あくまで一個人の事例に過ぎないので、参考程度にとどめて頂きたいですが、現在英検1級合格を目指されている方のお役に少しでも立てれば幸いです。

 

英検1 合格までの道のり編 全体の構成()

「英検1級 合格までの道のり編」の全体構成は、以下7本立てを予定しております。

(変更の可能性もあります。予めご了承ください。)

 

(3/27追記)執筆済みの記事につきましては、緑色に変更し、文字上をクリックして頂くことでアクセスできるように編集していきます。

(4/13追記)後半の2次試験編につきまして、目次構成を変更致しました。

(5/1追記)「7. あとがき」を追加しました。

 

0. まえがき ←当記事

1. Reading編(1次試験)

2. Listening編(1次試験)

3. Writing編(1次試験)

4-1. Speaking編(2次試験) 1回戦・準備編

4-2. Speaking編(2次試験) 1回戦・本番編

5-1. Speaking編(2次試験) 2回戦・準備編

5-2. Speaking編(2次試験) 2回戦・本番編

6. Speaking編(2次試験) 3回戦

7. あとがき

 

本題

本題に入っていきましょう。

当記事(0. まえがき)では、管理人が英検1級取得を目指し始めた地点での英語力・英検1級挑戦時の成績(不合格時含む)をお示しできればと思います。

 

Ⅰ. 英検1級取得を目指し始めた地点での英語力

簡単に結論を要約すると、「TOEICでは900点台・英検では準1級と1級のほぼ中間地点」というレベル感でした。

 

以下に、詳細な点数を添付していきます。

成績を示す写真やスクショが連続します。ご注意ください(?)

 

TOEIC Listening & Reading Test

・最高記録:955点(2017年6月)

f:id:bayashi_studyroom:20220326211849j:plainスコア内訳(L495 + R460 = 955)

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326211953p:plainアビメ

 

※「アビメ」とは?

TOEICの成績表の下側に記載されている、各項目別の正答率を示すデータのことを指します。”Abilities Measured”を略して「アビメ」と呼んでいます。

 

 

・最新記録:910点(2019年6月)

f:id:bayashi_studyroom:20220326212029p:plainスコア内訳(L465 + R445 = 910)

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326212054p:plainアビメ

 

 

○英検

・英検準1級(2019年度第1回) CSEスコア2470点

f:id:bayashi_studyroom:20220326212239p:plain

項目別CSEスコア(R655 + L638 + W633 + S544 = 2470)

 

※準1級および1級の合格ライン(CSEスコア)

 準1級:2304点 / 1級:2630点

 

上記の合格ラインを踏まえると、対策開始時には準1級と1級の丁度中間地点に位置していたということになりますね。

 

CSEスコアについて詳しく確認されたい場合、↓こちらをご覧ください(英検協会公式HP)。

www.eiken.or.jp

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326212353p:plain

1次試験素点

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326212411p:plain

2次試験素点

 

Ⅱ. 英検1級受験時の成績

結論だけ知りたい!という方は下表をご確認ください。

f:id:bayashi_studyroom:20220326212515p:plain

 

1次試験

・2021年度第1回(1回戦・合格)

1次試験は1発で合格しましたが、かなりギリギリのラインでした(あと1問失点していれば不合格でしたw)。

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326212543p:plain

1次試験 項目別CSEスコア(R709 + R661 + W659 = 2029)

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326212628p:plain

1次試験素点

 

2次試験

・2021年度第1回(1回戦・不合格)

1次試験を乗り切った気の緩みからか、舐めてかかった1回戦。圧倒的な実力不足で、合格ラインの「ご」の文字も見えないような成績でした。

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326212659p:plain

2次試験(1回戦)CSEスコア

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326212716p:plain

2次試験(1回戦)素点

 

 

・2021年度第2回(2回戦・不合格)

話せる内容の幅を「暗記で無理やり」広げて挑んだ2回戦。手応えは最悪でしたが、当落線上まで成績を上げることはできました。

(素点で+1点取れていれば合格という状況だったので、悔しさのあまり泣き崩れてしまいました・・・)

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326213008p:plain

2次試験(2回戦)CSEスコア

 

f:id:bayashi_studyroom:20220326213022p:plain

2次試験(2回戦)素点

 

 

・2021年度第3回(3回戦・合格!)

非常に優秀なオンライン英会話の先生方を頼りに頼りまくった結果、「3度目の正直」で合格を掴み取ることができました。長かった・・・

 

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2次試験(3回戦)CSEスコア

 

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2次試験(3回戦)素点

 

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項目別CSEスコア(R709 + L661 + W659 + S625 = 2654)

 

次回予告

当記事で、いわゆる「ビフォーアフター」をざっくりご確認頂けたかとは思いますが、次回はReadingの具体的な対策について、過程を交えながらじっくりお示しする予定です。よろしくお願い致します。

英検1級2次試験(2021年度第3回) 各項目別の分析

先日ご報告いたしました通り、英検1級に正式に合格致しました。

前回予告した通り、2次試験における各項目の分析をしていきます。

 

前置き

合格証が自宅に到着

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3月18日(金)、ポストの中を確認したところ、大型の封筒が入っていました。

(合格証を折り曲げずに入れるため、大判になっています。不合格の場合折り畳み済みの成績票のみが届くので、小サイズのちょっと寂しい封筒になります。)

 

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早速開封して確認したところ、合格証が入っていました。

現物を見て初めて、本当に合格したのだと実感できました。

「実は不合格でしたドッキリ」などといった企画ではなく、安心しました。

 

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また、中学生の頃より、5級から1段階ずつステップアップしていったため、「全級の合格証を保有する者」というある意味でレアな称号(?)を手に入れましたw

 

本題

各項目別の分析

前置きはさておき。タイトルの通り、各項目別の分析をしていきましょう。

「このレベルであればこの点数が付く」という参考値をお伝えすることで、今後英検1級2次試験を受験される方のお役に少しでも立てれば幸いです。

受験当日のスピーチトピック・質疑応答の内容については、以下の記事をご参照ください。

bayashi-studyroom.hatenablog.com

 

0. 採点項目

英検1級2次試験の場合、以下4項目別に10点満点ずつ点数が付けられます。

1. Short Speech(2分間スピーチ)

2. Interaction(質疑応答)

3. Grammar and Vocabulary(文法・語彙)

4. Pronunciation(発音・イントネーション)

 

2人の面接官が各項目で5段階評価(1・2・3・4・5のいずれか)を付け、それらを合算した値が点数になります。つまり、最低点2点・最高点10点ということになりますね。

合格ラインは回によって変動するのですが、4項目合計で26~28点が相場のようです。すなわち、全項目で7点以上獲得できればほぼ合格ということになります。

 

それでは、項目別に考察をしていきたいと思います。

 

1. Short Speech(2分間スピーチ)

結果:8/10(前回:6/10)

 

この結果が一番驚きでした。あのガバガバスピーチで8点も貰えるのかと。

 

如何せん初見テーマでしたので、話がうまくまとまらず脱線したうえ、すぐに思いつくような稚拙な内容しか喋れていませんでした。また、質疑応答にて、スピーチの内容に関する「深掘り質問」や「反論」が一切飛んでこなかったため、内容が伝わっていなかったのかな?と少し不安になっていました。

 

しかし、蓋を開けてみると、両方の面接官が5段階評価で4を付けてくださったということになります。

理由をより分かりやすくするための具体例(学生さんに担当して頂いた業務内容・インターン生への待遇等)・英語の不正確さを補うためのジェスチャーを積極的に盛り込むなど、内容が的確に伝えられるように努めたため、「ある程度説得力がある」と判断して頂けたということでしょうか。

 

2. Interaction(質疑応答)

結果:8/10(前回:6/10)

 

これは割と予想通りの結果でした。

 

前回の試験では、面接官の質問が4問中2問理解できず、トンチンカンな内容を回答して唖然とされる(途中露骨に首を傾げられる・明らかに不愉快そうな表情をしている)という恥ずかしい出来だったのですが、その時でさえ6点が付きました。

今回の面接官の反応・コメント等から判断するに、前回よりは会話のキャッチボールが成立している感覚があったので、確実に点数は向上していると踏んでいました。

 

強いて言うならば、具体例に自身の周囲での経験しか盛り込んでいなかったため、「客観性に欠ける」と判断された可能性はあると心配していました。しかし、(少なくとも英検1級2次試験では)全く問題なかったようですね。

(おそらく、理由そのものに自分の主観のみを入れるのがダメであって、理由を深掘りする際に自身の経験を交えて話すのは問題ない、ということでしょうか。ご存じの方がいらっしゃればご教示頂けますと幸いです。)

 

3. Grammar and Vocabulary(文法・語彙)

結果:7/10(前回:7/10)

 

前回と変わらずですね。

Interaction(質疑応答)と同様、これも予想圏内だったかなと。

 

事前情報として、「中学レベル+αの単語・文法を使用するだけでも、ミスや不自然さが無ければ8点程度が付く」と聞いておりました。

試験本番で使用した比較的難易度の高い語彙は、”undermine” “prospective employee” “managerial position” のみで、他は高校の基礎レベル以下の水準のものしか使っていません。

また、文法ミスは気付くだけで数回出しておりますし、こちらのほうが適切な語彙だったのでは?と後悔する部分もありました。そのため、片方の面接官は減点方式で5段階中3の評価を付けたのだと思います。

今後英会話の練習の際に、録音した自身の音声を聞き直して、頻繁に間違える文法事項が何であるかについて、より深く自己分析していく必要がありそうです。

また、自然な単語同士の組み合わせ(コロケーション)についても、少しずつ知識として蓄えていくつもりです。

 

4. Pronunciation(発音・イントネーション)

結果:7/10(前回:7/10)

 

これまた、前回と同じ結果になりました。

 

前回と比較すれば、フィラー(Ummm…などの、会話の穴埋めのために発される声)が少なく、淀みなく流暢に話せていたつもりだったので、出来れば8点が付いていて欲しい項目でした。

しかし今振り返れば、どの音節を強調すべきか間違えたことがあったり、日本語同様に棒読みになっていたりしたように思います(普段日本語で話すとき、抑揚が比較的少ないほうなので、それを引きずっていた説・・・)。

また、声量を大きくすればするほど、いわゆる「カタカナ英語」に近づきやすい癖があるため、それが面接本番でも無意識に出たのだと思います。

 

英語を第2言語として話す日本人として、ある程度「日本語訛り」は残しつつ、今後はイントネーション・単語同士の自然なつながり(リエゾン)を意識していきたいと思います。

 

おわりに

今回合格水準以上の点数を頂くことができましたが、ご説明の通り、課題点は山積みなのが現状です。英会話や英作文の練習を重ねつつ、少しずつでも改善していく所存です。

 

次回以降は、1次試験~2次試験合格までの「試行錯誤の過程」を時系列順にご説明していく予定です。

何度かに分けて執筆していきますので、お時間を頂くことになるかとは思いますが、ご承知おき頂けますと幸いです。

 

おまけ

3度目の2次試験対策をするにあたって、特に参考にさせていただいたYouTubeチャンネルをご紹介いたします。

 

1. 英語ファイル/eigophile

www.youtube.com

英語講師として活躍されている一ノ瀬先生が運営するチャンネルです。

一ノ瀬先生は、毎度英検1級を受験されており、昨年に1次試験・2次試験を両方とも満点で合格された「神」のような先生です。

英検受験にあたって有益な情報(例:どのような回答をすれば何点が付くのか?の検証結果・具体例に関するアドバイス等)を提供して頂いております。

また、先生の英語学習に関する熱意と、動画から滲み出る穏やかさが、私の英語学習のモチベーションを爆上げしてくださっています。

英検1級を受験される方には必見のチャンネルです!

 

www.youtube.com

↑ こちらの動画に、合格のご報告をコメント上でさせて頂いたところ、早速返事を頂いてしまいました。すべての結果報告に対して丁寧にお返事をされていることから、先生の誠実なお人柄を垣間見ることができます。

 

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www.youtube.com

↑ また、面接直前にはこちらの動画を見て、緊張を紛らわせていましたw

 

 

2. オーパス英語学院

www.youtube.com

こちらも、英語講師として活躍されているファーマン先生が運営されるチャンネルです。

2次試験対策動画がメインになりますが、主に各分野について押さえておくべきポイント・便利な単語に関する情報を提供されております。非常に豊富な知識をお持ちで、かなり質の高い動画をアップされています。スピーチの具体例に困った際に、考え方等について参考にさせて頂いておりました。

 

www.youtube.com

↑ 動画の例(遺伝子組み換え食品編)

 

それ以外の動画においては、例えば不合格となる原因をご説明頂くなど、点数を向上させるために必要な事項を的確にアドバイスくださります。

一見すると少し厳格そうに見える先生ですが、動画に時々挟まれる関西弁でのジョークにフフッと笑ってしまう自分がいますw

英検1級2次試験(2021年度第3回) 合格発表

はじめに

タイトルの通り、本日英検協会のWEBサイト上にて合否発表がありました。

本日は取り急ぎ、結果+αのみを簡単にご報告いたします。

詳細なスコア等の分析については、次回の記事にて記述致します。

 

昨晩眠りにつくのは早かったのですが、結局緊張のあまり何度も目を醒ますという有様でした。暖房をつけていないにも関わらず、全身から変な冷や汗が噴き出ていました。3度目の挑戦(=次回で1次免除が失効する、という焦りがある)なので、まあ無理はないか。

 

1. ログイン画面

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合格発表の時間を迎えるやいなや、ログイン画面を開きます。

緊張のあまり、パスワードを思い出すのに数分かかりましたw

 

そしてついに、「合否結果へ」をクリック。

今年に入ってから、心拍数の最高記録を更新したのではないでしょうか(試験直前より何倍も緊張しましたw)。

 

2. 結果発表

腹を括って結果を開くと・・・・・・・・・

 

 

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合格・・・・・・!?!?!?!?!?!?!?!?

やったああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!

 

3度目にて、ようやく合格を勝ち取ることができました。

「嬉しい」以外の言葉が出てきません。自身の不甲斐なさに何度も折れそうになりながらも、挫けずに学習を継続して本当に良かったです。

 

3. 二次試験成績の確認

CSEスコア・各項目の素点を見ていきましょう。

 

3-1. CSEスコア

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CSEスコアは、625/850(合格基準602)。1次試験程ではありませんが、ギリギリといえばギリギリですね。

 

3-2. 各項目の素点

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各項目の素点は以下の通りでした。

・Short Speech:8/10

・Interaction:8/10

・Grammar and Vocabulary:7/10

・Pronunciation:7/10

・計:30/40(今回のC日程合格ライン:26点)

 

昨日の記事の最後にしれっと書き残した「希望的観測」以上の点数を獲得することができました。特に、(後で振り返れば)結構失敗したと思っていたShort Speechで8点頂けたのは意外でした。

 

4. 謝辞

これまで応援してくださった方(主に友人たち)、親身になってご指導頂いたオンライン英会話の先生方には、感謝してもしきれません。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました!!

(記事執筆地点で、Twitter上において続々と祝福のリプライを頂いております。ありがとうございます。)

 

また、英検1級の試験対策を継続できたのは、「お前には無理」「そんな資格取っても無意味」等の、ネガティブな言葉を投げかける人が周囲に居なかったことが非常に大きかったと思います。皆揃って応援の言葉を掛けてくださりました。友人が人格者ばかりで大感謝です。

 

取り急ぎの結果報告でした。

次回の記事では、項目別にもう少し深堀して分析していきたいと思います。

 

参考

2次試験当日に執筆した備忘録はコチラ↓

bayashi-studyroom.hatenablog.com

英検1級2次試験:Is mass migration inevitable in today’s world?

Is mass migration inevitable in today’s world?

(現代の世界では、大量移住は避けられないか?)

 

I agree with the statement from two perspectives.

 

First viewpoint is conflicts and warfare. Historically, humankinds have attacked other countries or regions. While doing so, they often used dangerous weapons like guns, missiles, and some others. Also, this is what is happening in Ukraine today. In fact, it is reported that millions of citizens in Ukraine are trying to escape from their hometowns, and moving to other nations in order to protect themselves from attacks by Russia.

 

Second viewpoint is poor public safety and economic conditions. Typical example of this is Venezuela. Because of unstable political conditions, the country has been having various kinds of problems. For instance, I heard that even police officers commit crimes without hesitation, and the prices of goods has skyrocketed. Under the circumstances, it is very difficult for most people to live inside of the country, and lots of people have moved to other areas.

 

To sum up, I believe that mass migration is inevitable in today’s world. (163 words)

 

【内容の要約】

結論:Agree

①戦争・紛争(例:ロシアによるウクライナへの侵攻)

②治安や経済状況の悪さ(例:ベネズエラ)

 

遂に明日、先週の2次試験の合格発表日になります。

現時点でもう既に胃が痛いです。苦笑

無事にこの後眠れるかどうか、先が思いやられます。

 

とにかく、どのような結果であれ、成績は正直に公表するようにいたします。

 

各項目別にこの程度取れていて欲しい、という希望的観測を以下に示します。( )内は前回の点数です。

Short Speech:6~7(6)

Interaction:7~8(6)

Grammar and Vocabulary:7~8(7)

Pronunciation:7~8(7)